インバウンドニュース
ペイパルがホテルの予約決済サービスのSYSと連携して普及を図る
2015.11.25
出典:やまとごころ.jp
OTAによるホテル予約が主流になっているが、各ホテルは自社サイトでの直販もしている。その予約システムを支えているのが、株式会社SYSだ。大手の老舗ホテルやチェーンホテルが利用している。
11月18日からインターネット決済のグローバルカンパニー、ペイパルと連携をスタートさせた。
ペイパルは今年、北海道のルスツリゾートで導入され、インバウンド需要に向けたサービスを強化している。
SYSとの連携により、宿泊するユーザー側に選択肢の幅を提供できることが大きなメリットになる。
ネット決済、とくに越境 ECなどの国際決済で世界203の国と地域で1.7億人に利用され、認知度は高い。クレジットカードではなく、ペイパル決済への潜在需要があるのだ。国によっては、クレジットカードよりもペイパル決済のほうが、利用頻度が高いというアンケート結果もある。
そこには、インターネット通販による培われた安全性に裏打ちされている。
24時間の不正取引監視システムに始まり、カード情報をホテル側と共有せずに決済できること、また何かあった場合24時間365日20言語で電話対応するカスタマーサポート、そして不正にあった場合、消費者を保護する『買い手保護制度』など、安心・安全な決済として世界中の消費者に広がっている。
急増する訪日観光客が求める決済手段として、ホテルや観光関連のビジネスにとっての導入が不可欠になると予想される。初めてサイトを訪れるユーザーに安心感を提供できるのは、非常に重要な『おもてなし』になると、SYSの代表取締の杉田真志氏。
ペイパルの導入はホテル側においても大きなメリットになる。
具体的には、ペイパル決済ではカード情報を直接取り扱う必要がないため、情報流出などのリスクが軽減できること、最短三日で銀行へ出金できるのでキャッシュフローが改善できること、何か不正にあった場合でも「売り手保護制度」により被害額をペイパルが負担することなどが挙げられる。
各ホテルは、webサイトの直販へ向けた取り組みが活発化しそうだ。
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