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★樹氷を観光資源に、国際樹氷サミットを青森市で開催。課題も浮き彫りに

2018.02.19

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樹氷を観光資源として活用し外国人観光客の呼び込もうと青森市で10日、「国際樹氷サミット」が開かれた。

主催をしたのは北秋田市と山形市、青森市の3市。3市ともに、日本有数の樹氷地帯を抱えるが、知名度が低く、森吉山を抱える北秋田市の津谷永光市長は「(3市の)横の連携を深め売り込む必要がある」と話した。

「気軽に樹氷を見に行ける蔵王、バックカントリーもできる八甲田、登山と楽しめる森吉山など、3市連携のツアーがあればいい」という提案も挙がり、3市連携の可能性はまだたくさんある様子も見えた。

サミットには約100人が参加し、韓国、オーストラリアの旅行業者など外国人も参加した。台湾人ブロガーからは「天候の影響などで樹氷を見ることができないときに楽しめるプランも用意してほしい」と要望の声も挙がり、外国人旅行客の声を直接聞く場にもなった。

東北地方の訪日外国人旅行者は他の地方より少ないが、2017年以降は増加傾向である。桜や紅と比べ、外国人観光客の認知度が低い樹氷をアピールすることで、冬の観光客の増加が期待できる。

青森市の小野寺晃彦市長は「九州や沖縄などにはない観光資源の樹氷を武器に、インバウンドを盛り上げたい」と述べ、3市が連携する必要性を話した。国際樹氷サミットは昨年に引き続き今年が2回目で、次回は来年北秋田で開催する予定だ。

(やまとごころ編集部)

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