インバウンドニュース
★「観光で地方創生を!」テーマにツーリズムEXPOジャパン2018開催
2018.09.20
世界最大級の旅行イベント「ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)2018」が、東京ビックサイトで9月20日に開会した。展示商談会は21日までの2日間、展示会は一般向けと合わせ4日間に拡大し23日まで開かれる。
5年目となる今年は「観光で地域創生を!」と自然災害からの観光復興を全体テーマに、世界の観光リーダーが集結。展示会には国内、海外、合わせて136の国と地域から、昨年を上回る1,440の出展者が集まり、多様化しているツーリズムの「新しいカタチ」をイベントを通じ発信していく。
今回のツーリズムEXPOでは、従来の国別や自治体別、都市別といったブース展開に加え、旅行のテーマ別にゾーンを設定しているのも特徴となっている。例えば国内では「日本酒造ツーリズム」や「アドベンチャーツーリズム」などのテーマゾーンが展開されている。
開会式では、国連世界観光機関(UNWTO)の理事長のスラブ・ポロリカシュヴィリ氏と、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)理事長兼CEOが講演。「新しい時代のツーリズムは、本格的なテクノロジー時代の中これまでの枠組みに収まらない革新的なアイデアが生まれてくる時代となっている」と言及し、環境問題、自然災害への対応などもツーリズムに含まれてくるようになるとスラブ・ポロリカシュヴィリ氏は語った。
また、日本旅行業協会会長の田川氏は、「世界の交流人口が18億人になると言われている2030年を目標に、日本がどういう立ち位置になっていくかを見据えてやっていくのが、ツーリズムEXPO。ラグビーワールドカップや、オリパラなどは、日本のスポーツツーリズムや文化ツーリズムを表現していくのに、いい機会になる」と語った。
ジャパン・ツーリズム・アワード表彰式
開会式では、第4回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の授賞式も行われ、大賞を受賞した一般社団法人雪国観光圏や、優秀賞の株式会社旅籠屋、株式会社陣屋コネクトなどの表彰も行われた。
日韓相互交流1000万人の目標を達成目指して、緊急アピール
開会式後には、日本政府観光局(JNTO)と日本旅行業協会(JATA)、韓国旅行業協会(KATA)が、「日韓観光交流拡大に向けた共同緊急アピール」も行われた。大阪府北部の地震や平成30年7月豪雨など、6月以降相次いだ自然災害の影響により、2年ぶりに前年同月比でマイナスとなった7月、8月の韓国人訪日客の減少を食い止め、急速な回復を図り、両国観光当局が掲げる日韓相互交流1000万人の目標を達成すべく、日韓共同で緊急にアピールを実施した。
▲観光庁田端長官立ち会いのもと共同緊急アピールに署名した、写真左からJNTO清野理事長、KATAヤン会長、JATA田川会長
関連インバウンドニュース
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism
2024.11.08
インドネシアZ世代の訪日関心度や購買パターン調査、95%が日本旅行に興味あり。旅行予算金額は?
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会
2024.10.07
Z世代の最新旅行動向を世界33カ国で調査。AIへの信頼度や、SNS利用について世界と日本の差が明らかに
2024.10.03
大手旅行雑誌で日本が「世界で最も魅力的な国」に、米国版・英国版でダブル受賞。東京 最も魅力的な大都市に
2024.10.01
旅の相互交流で地域活性化に繋げる、旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2024」開催