インバウンドニュース
★ 2018年ホテル満足度調査結果発表。満足度の指標はハードからソフトへ、滞在中の体験がキーに
2018.11.26
ホテルの宿泊客において、宿泊だけでなく、バー・ラウンジ、温浴施設やフィットネス施設、朝食など付帯サービスの利用度が高まってきている。顧客満足度に関するコンサルティング会社、J.D.パワーが行った2018年度ホテル宿泊客満足度調査で分かった。
満足度の測定には、日本のホテルグループ18ブランドを対象に、予約・客室・料飲・ホテルサービス などの7つのファクターを設定し、全国の男女18歳以上に向けインターネットで調査。正規宿泊料金ごとに4部門に分け、それぞれの満足度を測定し、2010年に行った同様の調査との比較結果を発表した。
最高価格帯の「1泊35,000円以上」部門を見ると、2010年の「客室」ファクターの満足度に与える影響度合いは24%、「ホテル施設」19%で計48%をハード面が占めていたが、2018年は「客室」18%、「ホテル施設」17%の計35%と降下。比べてソフト面の「料飲」が17%から21%に上昇し、2018年調査で最大のウェイトを占め、「ホテルサービス」も7%から11%に上昇。すなわち、客室などのハード面よりも、料飲などのソフト面やホテルの提供する様々なサービスがインパクトを与えていることが分かった。
1泊35000円未満の価格帯のホテルに関しても、同様の現象が見られ、付帯サービス利用者は宿泊客の約半数に上っていることが確認された。
これらの数値から、今のホテル宿泊客は単なる宿泊よりも、滞在中の体験を重視する傾向があることがわかる。2020年を間近に、新規の宿泊施設の増設が見込まれるが、ハード面のみならず特色あるサービスの充実を心がけることが、これからの顧客獲得につながると考えられる。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.12.24
越境EC利用者への日本のソフトパワー意識調査、「アニメ・マンガ・ゲーム」の根強い人気が明らかに
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復
2024.12.13
2024年海外消費者のトレンドを読み解く越境ECヒットランキング、トレーディングカードやアニメグッズなど趣味消費が拡大
2024.12.10
台湾ITF2024来場者へ訪日意向を調査、今後の旅行先は地方志向へ。レンタカー利用に前向きな姿勢も
2024.12.06
2024年企業向け越境ECランキング、人気は「食器」「筆記具」。2025年は「推し活グッズ」に注目
2024.12.03
「ワンピース」が熊本の訪日外国人増に大きく貢献、最大は宇土市で2019年度比7倍に ーナビタイムジャパン
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に
2024.11.20
免税制度見直しを控え、中国人旅行者の免税店での買い物動向調査。レジに並ぶ時間の限界は?