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★空き家のリノベーションで、まち全体がホテルへと変身  

2017.07.02

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訪日外国人に人気のユニバーサルスタジオジャパンから電車でわずか5分。大阪の西九条駅近くにある“Sekai Hotel”が始めた新たな取り組みが、いま注目を集めている。

“Sekai Hotel”は、“外国人が求める日本での旅行体験”を演出することをモットーに、日本人と外国人によってプロデュースされたホテルだ。宿泊者と近隣住民が自由にコミュニケーションをとれるよう、ラウンジにコミュニケーションスペースを設けたり、文化、食事、観光などを通して「感動体験」を提供するためにハード面の開発にも力を入れたりしている。

そんなホテルのユニークな取り組みがとても興味深い。従来ホテルが持つ「フロント」「宿泊」「飲食」「物販」「アクティビティ」といった機能を、一つの大規模な建物の中に納めるのではなく、点在する空き家を再活用しながら、町全体がホテルとしての機能を持つことを目指す、というものだ。

具体的には、ホテルのチェックインやチェックアウトといった手続きはSekai Hotelが担いつつ、点在する空き家をリノベーションし、宿泊施設として活用するというもの。西九条エリアは、空き家が点在しており、まとまった用地の確保が難しく、再開発が進んでいなかった。ユニバーサルスタジオジャパンからのアクセスの良さを武器に、訪日外国人の呼び込みや、町全体の活性化へとつなげる考えだ。

滋賀県大津市でも、先日、同様のプロジェクトがスタートした。

大津市街地の商店街の空き店舗や伝統的な町家7棟を一斉に改装し、一棟まるごと貸し出すスタイルの宿泊施設「商店街 大津町家」を2018年3月にオープンする予定。町家の宿泊客は、JR大津駅前にある町家改装モデルルーム「大津百町スタジオ」でチェックインして鍵を受け取り、街中や商店街を散策しながら宿へと向かう仕組み。

町家は、老朽化や空き家化を課題とする一方で、昔ながらの日本文化を体験できるだけあって外国人の人気を集めている。今後も町家の活用に期待が寄せられる。

(やまとごころ編集部)

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 出典:

Nikkei Style

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