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★秋冬のインバウンド旅行需要を受け、航空便の増便・新規就航相次ぐ

2017.08.29

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7月の訪日客数が過去最高の268万2千人となったことは既報の通りだが、その際、訪日客増加の理由の一つに、航空路線の新規就航や増便が挙げられていた。日本に魅力を感じて訪日する外国人が増えているが、訪日手段が増えれば訪日客も当然のように増えるというわけだ。

7月は夏休みシーズンと重なったということもあるが、これから迎える紅葉の季節、そしてウィンタースポーツのシーズンへ向け、LCCを中心に増便や新規就航の発表が相次いでいる。

例えば、タイガーエア台湾の岡山—台北線は10月29日から、火曜日の便が加わり、月、火、木、金、日の週5往復に増便される。昨夏に週3往復で就航が開始して以来、搭乗率が好調に推移しており、6月に続いて二度目の増便だ。

同じく台北線では、チャイナエアが10月29日から、成田—台北線を増便。これまでの毎日3往復から、2往復増便する。また、新千歳—高雄線はこれまでの週5便に月、木を追加して、1日1便のデイリー就航となる。

韓国のティーウェイ航空は、9月2日から成田—済州線を新規就航。火、木、土、日の週4便となる。アシアナ航空の子会社のエアソウルは、9月12日から関西—仁川線の新規就航を開始、1日2往復するデイリー就航となる。

また、大韓航空は、10月29日から、韓国人のスキー旅行需要を受け、青森—仁川線(週3便から週5便へ)、新潟—仁川線(週3便から週4便へ)を増便する。

一方、LCCの増便に伴い、政府が新千歳空港に隣接する航空自衛隊千歳基地内にある千歳飛行場(旧千歳空港)の民間活用に向けた調整に入ったことがわかった。新千歳空港は今年3月に発着枠を1時間あたり32回から42回に増やしたものの、中国や韓国などアジアからの観光客が急増しているだけに、抜本的な対策が必要となっていた。

(やまとごころ編集部)

 

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