インバウンドニュース
★百貨店業績上向く、免税売り上げ5割増。訪日客による消費追い風に
2017.10.13
2015年、訪日客による消費で百貨店を中心に相次いで業績が上昇、しかし、2016年は、インバウンド需要の伸び悩みにより、業績が低迷していた。ところが、今年に入ってから、百貨店を中心に、再び訪日客需要増により、売り上げが伸びを見せている。
大丸松坂屋、GINZA SIXなどを展開するJ.フロントリテイリングと高島屋が10日に発表した2017年3〜8月期決算によると、インバウンド需要の伸びで当初の予想数値を上回った。
J. フロントリテイリングは売上高が前年比6.0%増の2345億円となった。特に目立ったのは、訪日外国人観光客や国内富裕層の消費が活発だったことで、大丸松坂屋百貨店では、免税売上高が前年比52.7%増で、半年で200億円を突破した。
J.フロントの山本良一社長は「昨年上期に急減速したインバウンド消費が下期後半から復調し、以降勢いを取り戻した」と語っている。インバウンド消費では中国人訪日客による購買が83.2%で他を圧倒し、商品別では化粧品を中心とする「消耗品」がほぼ倍増して、「一般品」に迫る規模となった。
また、高島屋の売上高は前年同期比2.2%増の4530億円で、免税売上高は226億円と、前年同期比1.5倍に拡大した。特に、アジアからのLCC便が多い関西が好調で、大阪と京都の関西2店舗が牽引した形となった。
なお、日本百貨店協会が発表した2017年8月の免税総売上高は、前年同月比70.2%増の約215億6000万円となっている。
(やまとごころ編集部)
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