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インバウンド向けの交通系ICカード、Suicaとパスモが今秋導入へ

2019.02.19

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交通系ICカードを発行するJR東日本と(株)パスモは、今秋より訪日外国人旅行者の利便性向上を目的とした新たな IC カード乗車券を発売する。JR東日本は、「Welcome Suica」の販売を9月1日より開始。通常のSuicaは、500円のデポジットが必要となるが、インバウンド客向けのICカードは、有効期限を設定するものの預り金なしにする。パスモも、「PASMO PASSPORT」を9月1日より販売開始。関東地方の私鉄、東京メトロなどで利用されるPASMOの訪日外国人向け商品となる。

JR 東日本の「Welcome Suica」は、日の丸をイメージした赤を背景に白い桜のデザインで、使用後は記念に持ち帰ることができる。通常発生する500円の預り金(デポジット)がなく、帰国時に払い戻す手間がない。現行のSuicaと同じく、店舗やタクシー、観光施設などで電子マネーとしての利用ができ28日間使用可能だ。予定販売価格は1枚につき1,000円〜10,000円。予定販売箇所は各主要駅のJR EAST Travel Service Center、成田空港駅、空港第 2 ビル駅となる。訪日客にお得な切符などの搭載についても検討を行っている。

パスモの「PASMO PASSPORT」は、日本旅行時の2つめのパスポートという意味を名称に込め、日本の観光地や桜を背景に(株)サンリオのキャラクター「ハローキティ」「シナモロール」「ポムポムプリン」のイラストが描かれており、お土産として持ち帰ることができる。通常のPASMO同様、ICカード対応の鉄道やバスの乗車ならびに電子マネーとして買い物もできる。こちらも28日間使用可能で、チャージすることで繰り返し利用でき、カード提示で店舗などでの優待特典も設けていく。販売価格は2,000円(発行手数料500円含む)で、 預り金(デポジット)は不要。販売は、成田空港や羽田空港の鉄道駅、外国人の利用が多い一部の主要駅で、パスポート提示で外国人旅行者であることを確認したうえで、専用の台紙をつけて発売する。パスモも、スイカ同様お得な乗車企画券などの搭載を検討している。

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(やまとごころ編集部)

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