インバウンドニュース
サハリンへの官民合同の訪露ミッションを実施 ロシアとの相互交流拡大目指す
2019.05.07
観光庁では、4月16~19日までロシア連邦サハリンで官民合同の訪露ミッションを実施し、今年の夏に予定されている官民共同サハリンツアーについて現地の関係者と意見を交わした。
ここ数年、日本とロシアの交流人口は右肩上がりに伸びている。2018年の訪日ロシア人は9万4810人で前年比22.7%増だった。2019年は1~3月までで2万3600人、前年比 20.8%増と好調な伸びを見せている。対して、日本人の訪露は2017年が10万1827人で前年比20.3%増だった。今年1月に開かれた日露首脳会談においても、お互いの訪問者数を、2023年までにそれぞれ少なくとも20万人、合計40万人までに倍増させるという目標が表明されている。それを受けて、観光庁ではJNTO、JATA、旅行会社、航空会社をメンバーとするワーキンググループを設置し、ロシアとの相互交流の拡大に向け検討を進めてきた。その結果、今年6月~9月に官民共同企画ツアー「サハリン大自然の旅」を実施することが決まったため、同企画の協力要請を含めて、今回の訪露ミッションが派遣された。
今回の意見交換会には、日本からは観光庁のほか、JNTO、JATA、航空会社、旅行会社等が同行し、合計26名が参加した。現地で開かれた意見交換会では、日本側からサハリン州側に対し、今夏の官民共同企画ツアーに協力を求めたところ、サハリン州政府代表から、観光分野における今後の協力関係を歓迎する意向が示された。また、現地視察の間には観光業に従事するロシア人へのインタビューも行なわれた。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞
2024.10.15
2023年の旅行・観光業界、CO2排出量減。持続可能な業界への成長を報告 ―世界旅行ツーリズム協議会
2024.08.29
「ジャパン・ツーリズム・アワード」第8回の受賞決定、持続可能性や地域産業の維持発展への取組を評価
2024.07.16
持続可能な観光に向けた「CopenPay」コペンハーゲンで開始、旅行者の環境に配慮した行動で特典を付与
2024.06.18
オーバーツーリズム対策で富士山五合目ゲート設置、登山者1人2000円徴収
2024.05.21
欧米豪、富裕層の西日本・九州への誘致目指し、広域連携「西のゴールデンルート」アライアンス設立