インバウンドニュース
岐阜県高山市の訪日客向けカフェが開業1年半で2万人をおもてなし、旅行者からの情報収集で地域のサービス向上
2019.05.10
岐阜県のインバウンド観光活性化を狙い、高山市に大日コンサルタントがオープンした外国人旅行者向けの情報提供型カフェ「TRAVELLER Coffee House」が、開業1年半で約2万人の外国人旅行者を迎えた。
シンプルで都会的なデザインの店舗では、英語を話せるスタッフが淹れる地元の人気ロースター、yakata coffeeが焙煎する豆を使ったコーヒーが味わえる。カフェスタイルの観光情報発信拠点として機能しており、「ラーメンを食べたいんだけど、高山ではどこでラーメンを食べてるの?」「明日は特に予定がないんだけど、何かおすすめのイベントやスポットはある?」などといった会話を、スタッフと気軽にできる雰囲気だ。ローカルな情報に通じた地元在住のスタッフが、高山市の見どころや、おすすめスポット、飲食店を紹介している。
カフェを訪れた訪日客に対して情報提供する傍ら、彼らからは、日本での滞在日数や他の地域で楽しんだ旅行経験、日本で購入した土産物品などの情報を集めている。こういった会話で得られた情報は、カフェに集う地元の観光業関係者とも共有し、観光を提供する側のサービス向上にも役立てている。
高山滞在中に1回と限らず、何度も訪れてくれる観光客も数多く見られ、「地元高山市民とのリアルな会話体験そのものが観光資源となりうる」という可能性も見出されてきている。インバウンド観光のハブ的存在になるよう、このような取り組みを継続していく考えだ。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復
2024.12.03
「ワンピース」が熊本の訪日外国人増に大きく貢献、最大は宇土市で2019年度比7倍に ーナビタイムジャパン
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に
2024.11.18
2024年のベスト・ツーリズム・ビレッジ発表、55地域認定。日本は鹿児島と山形の2地域が選出-UN Tourism
2024.11.06
シンガポールで大人気の日本食、週1以上楽しむ20代が4割超。レストラン探しはSNSが主流に
2024.11.01
中国10都市で安全安心に関する意識と要望を調査。訪日客の災害時の不安や対応方法が明らかに
2024.10.29
訪日客の飲食事前予約の動向調査、事前予約のリードタイムは? キャンセル率が高い市場はどこ?
2024.10.21
2024年「世界の持続可能な観光地トップ100」発表。7年連続の釜石含む5地域入選、3地域がシルバーアワード受賞