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訪日経験のある台湾人に聞いた、日本観光の大きな魅力とは?

2019.05.28

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訪日外国人観光客が増加するなか、旅行の目的や満足の対象を知ることはインバウンド向けの施策に重要だ。訪日数の多い中国・韓国・台湾の中でも、総人口に占める訪日数割合が5人に1人となっている台湾市場から、訪日経験のある男女400人に対し、観光に関する調査を行った。調査を行ったのは、総合的なマーケティングソリューションを提供する株式会社ネオマーケティング。

調査結果によると、訪日旅行の回数は2回以上が8割とリピーターが多く、5回以上も3割強を占めている。旅行タイプは「添乗員ありのパッケージ」が7割半ば、「個人旅行」が6割で「クルーズ旅行」も1割強あった。観光の目的は91.8%が「風景・景色の観光」、75.8%が「飲食」、64.5%が「ショッピング」と答え、なかでも「風景・景色の観光」を最も大きな目的と回答した人が59.0%だった。

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満足度が高かったのは「清潔感」がトップで、観光要因ではないものの、大きな魅力であることがわかる。以下順に「風景や景色」「グルメ」「治安」が挙がった。「歌舞伎や相撲などの日本独自文化」「イベントや祭り」「寺社仏閣」などに対する満足度は10位以下と低くなっている。

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日本で魅力に感じる点は、全体で「風景や景色」「グルメ」がそれぞれ75%と最も高く、5回以上のリピーターの特徴としては「治安」「旅館などの宿泊施設」「先進的な都市」「イベント祭り」に魅力があると答えた。

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訪問地域については、「関東」「近畿」が6割台、「北海道」が4割と大きく、台湾に近い「九州」「沖縄」は3割台に留まった。「東北」「中部」が2割台、「中国」「四国」は1割以下だった。具体的な訪問都道府県は60.3%が「東京都」で、以下順に「大阪府」「京都府」 「北海道」と、大都市中心に。5回以上のリピーターは、「九州」「沖縄」「中部」への訪問率が5割前後、東北地方も4割近くと高いが、「中国」「四国」はそれぞれ1割、2割台と低い。これらから、全体的に訪問率が低い「中国」「四国」への台湾人観光客の誘客が必要なことが分かった。

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(やまとごころ編集部)

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