インバウンドニュース
2019年9月訪日客のトレンド予測を発表。台湾・香港は「軽井沢」「上高地」が人気、東南アジアは?
2019.09.04
アウンコンサルティング株式会社は、2019年9月の訪日客の検索トレンド予測ランキングを発表した。2018年9月の日本国内の200以上の観光地における、世界13の国・地域からの検索数を調査したものだ。
まず、訪日リピーターが多いとされる台湾や香港で「軽井沢」がトップに。検索数では台湾がダントツに多く135,000件で、続く香港の12,100件に比べて10倍以上。台湾は2017年4月から2018年9月の間で2倍以上検索数が伸び、急激な関心の高まりが見られる。東京から1時間半で四季の景観が楽しめる軽井沢が、リピーター層を得ているようだ。香港の次に多いアメリカは3,600件、シンガポール2,400件、インドネシア1,000件と、軽井沢への検索が1000件を超す国・地域が複数見られた。
絶景ポイントがある長野県の「上高地」も、地方圏の観光地を好むリピーターから人気があり、台湾・香港・タイで20位以内にランクインしている。上高地では海外向け情報発信ツールとして、2017年に英語版サイトを開設。地元在住のインバウンド観光に詳しい外国人が携わっており、外国人目線での誘客に成功しているようだ。もう一つの要因として、Wi-Fi整備や自然ガイド育成に取り組んだ2018年の「国立公園満喫プロジェクト」の成果があったと考えられる。
冬に検索数ピークを迎える「白川郷」では、夏の検索数が減少するが、インドネシアでは2位、シンガポール・マレーシアでは4位と東南アジアを中心に年間検索数が安定し、上位を保っていることがわかった。
2019年9月は、残暑も考えると「避暑地としての日本」が一つのトレンドになると予測している。白川郷や北海道・東北地方の冬の観光地を「緑豊かな夏の観光地」としてプロモーションを行うと、リピーターの新地開拓や地方誘客も可能性があるといえそうだ。
(やまとごころ編集部)
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