インバウンドニュース
EC法の影響などで売上マイナス傾向続く ドラッグストア2019年7月のインバウンド消費調査
2019.09.05
データマーケティングのTrue Dataは、全国ドラッグストアのPOSデータによる2019年7月のインバウンド消費動向調査を発表した。JNTOの発表によると、7月の訪日外国人数は前年同月比5.6%増の299万1千人で単月として過去最高を記録したが、ドラッグストアにおけるインバウンド消費購買金額は前年同月比16.3%減少した。
▲ドラッグストアのインバウンド消費購買金額の推移 1店舗あたりの売上金額(円)
特に購買件数の落ち込みが大きく、1店舗あたりのレシート枚数は前年同月比20.7%減少し956件。1レシートあたりの購買単価は前年同月比5.5%増加したものの、2019年2月から5か月続いていた16,000円を割り込み15,682円となった。
中国でEC法が施行された本年1月以降、ドラッグストアのインバウンド消費が減少している中で、化粧品は売上個数TOP30内に前月と同じく14商品がランクイン。パックは今年に入り最も多い8商品がランクインし、化粧品カテゴリをけん引している。エリア別のランキングTOP10を見ると、人気のブランドが地域によって異なり、東京では「肌美精」が3商品、大阪では「プレミアムプレサ」が3商品ランクイン。今後のインバウンド消費においてエリアごとでの需要に応じて供給していくことが、訪日客の満足度向上につながっていくと考えられる。
ランキングは以下の通り。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
関連インバウンドニュース
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復
2024.12.13
2024年海外消費者のトレンドを読み解く越境ECヒットランキング、トレーディングカードやアニメグッズなど趣味消費が拡大
2024.12.10
台湾ITF2024来場者へ訪日意向を調査、今後の旅行先は地方志向へ。レンタカー利用に前向きな姿勢も
2024.12.06
2024年企業向け越境ECランキング、人気は「食器」「筆記具」。2025年は「推し活グッズ」に注目
2024.12.03
「ワンピース」が熊本の訪日外国人増に大きく貢献、最大は宇土市で2019年度比7倍に ーナビタイムジャパン
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に
2024.11.20
免税制度見直しを控え、中国人旅行者の免税店での買い物動向調査。レジに並ぶ時間の限界は?
2024.11.12
越境ECの日本商品ニーズを調査、円安で平均購入単価7.6%上昇。人気アイテムはフィギュア