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東京メトロ インバウンド向け多言語翻訳アプリを全駅に導入 構内一斉放送が可能に

2019.10.15

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東京メトロは、訪日客に対応するための新たな多言語翻訳アプリを、10月15日より全駅に導入する。

今まで駅のタブレット端末に配備していた翻訳アプリの場合、使用シーンが対面での対応時に限られるほか、駅名などの固有名詞や「振替輸送」といった鉄道独特の文言が正しく翻訳できないという課題があった。今回導入するアプリは、定型文を登録することで、専門用語も誤訳することなく正確に伝えられるよう進化した。また新たな機能として、駅の放送設備と接続することにより、少ない操作で駅構内に多言語での一斉放送が可能となった。

今回導入する多言語アプリ「はなして翻訳®」は、NTTドコモが提供している翻訳アプリをベースに同社と共同開発したもので、12カ国語*に対応している。音声入力による同時翻訳機能の他にも、駅構内の案内や、それぞれの地域に特化した情報など、あらかじめ使用頻度の高い内容を定型文として登録することにより、正確で迅速な案内ができる。また、遅延や運休などの重要な情報、マナーのお願いなども一斉に放送することが可能となった。

東京メトロでは、今後は全駅に導入するスマートフォン等の端末にこのアプリをインストールし、国際的なスポーツイベント等の大会期間中に活用していく考えだ。

*12カ国語:英語、中国語、韓国語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、タイ語、インドネシア語、ロシア語、ベトナム語。

(やまとごころ編集部)

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