インバウンドニュース

国土交通省がインバウンド富裕層誘致の取り組みとして、伊勢湾で滞在型周遊モニターツアーを実施

2019.11.06

印刷用ページを表示する


国土交通省は、インバウンド富裕層誘致の取り組みとして、豪華チャーターヨットなどによる滞在型の周遊ツアーを活性化する環境整備を推進している。海洋レクリエーションに使用される小型のモーターボートやヨットなどを総称してプレジャーボートといい、各地の港に寄港しながら観光地を訪れる手段として、特に欧州の富裕層に人気がある。

昨年9月から海事観光戦略実行推進本部を設置し、環境整備に取り組んできた国土交通省だが、今回は観光庁と連携し、本場である欧州から関係者を招聘して、国内初となる体験モニターツアーを行う。欧州では、滞在型周遊ツアー事業は大型クルーズ船の旅客事業と同じくらいの規模を持つ。日本ではまだ未開拓の分野だが、事業化のための課題の検討や、地域経済への効果検討などを行い、今後の展開に繋げる。

今回のモニターツアーは6泊7日の航海で、国土交通省が認定するマリンチック街道のうち、伊勢・志摩・鳥羽地域の「伊勢湾」で行う。このルートはプレジャーボート利用者だけでなく、一般の旅行者やグルメ愛好家なども、海の駅に寄港しながら近郊スポットを巡ることができるよう整備されており、海上、陸上ともに豊富な観光コンテンツが魅力。

今回の参加者は欧州のツアー事業者など6名で、自然、水産、文化など多様なアプローチから海上および陸上施設を観光する。宿泊は船内施設が基本だが、陸上施設の利用も含む。事業期間は2019年10月から2020年3月まで、実際の実証実験は2019年12月を予定。

(やまとごころ編集部)

編集部おすすめ関連記事:

海外からのヨットオーナー富裕層誘致に向け、神奈川県三浦市がスーパーヨット誘致委員会を設立

 地方創生とインバウンド誘致に自転車を活用する「ナショナルサイクルルート制度」国交省が創設

関連インバウンドニュース