インバウンドニュース
沖縄の2019年上半期観光客数は過去最高を更新するも、訪日外国人は4%減、韓国市場の減速が影響
2019.11.06
沖縄県はこのほど、2019年度上半期の入域観光客数を発表した。前年同期と比べて15万1300人、2.9%増の534万8600人となり、過去最高を更新した。月別では、6月が同7.2%増、7月も9%増と好調に推移したものの、8月は韓国市場の減速により前年同期を1.6%下回った。

国内客は前年同期と比べて21万9300人増加、率にして6.2%増の372万7100人だった。ゴールデンウィークが10連休となったことも奏功して、4月では初めての60万人超え。空路では関西-下地島(宮古)路線の新規就航をはじめ、神戸-那覇、中部-那覇の増便などが牽引し、4~9月まですべての月で前年を上回った。

一方、外国人客は前年同期と比べて6万8000人減少、率にして4%減の162万1500人だった。クルーズ船の寄港回数が減少したことに加え、韓国市場における訪日旅行自粛の動きが痛手となった。国・地域別では、台湾と中国は前年並み、香港は好調に推移している。月別では、6月と7月以外は軒並み前年を下回り、特に5月は前年同月比15.1%減と落ち込みが大きかった。

全体で前年度は年間999万9000人と目標の1000万人にわずかに届かなかったが、県では韓国市場の冷え込みが懸念されるものの、下半期も国内客がこのまま堅調に推移すれば1000万人を突破できると見込んでいる。
(やまとごころ編集部)
編集部おすすめ関連記事:
2018年度の沖縄観光客数999万9000人、インバウンド客数初の300万人台を突破
関連インバウンドニュース
-
2025.08.25
2025年上半期リピーターに人気のアジアの都市は? 東京、大阪がトップ5入り
-
2025.08.13
インバウンド時代の日本人、4人に1人が”話しかけられた” 喜びと戸惑いが交錯
-
2025.07.10
SNS口コミで選ぶランキング、大阪が2025年の都市魅力度1位。日本6都市が上位
-
2025.06.20
東南アジア2カ国で訪日好感度100%、Google活用は共通傾向 ー2025年親日度調査
-
2025.06.16
大阪・関西万博、奈良公園が訪日客の滞在先1位に 関西周遊傾向強まる
-
2025.06.10
韓国人の海外旅行動向、2年以内に7割が海外旅行。訪日率は約半数、情報収集は世代間で差
-
2025.05.27
2025年夏の旅行動向、旅行者の8割が“体験”重視。支出も増加傾向 ートリップアドバイザー
-
2025.05.13
外国人は「大屋根リング」に高評価も、多言語対応など課題明らかに ー大阪・関西万博レビュー分析
