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英ライフスタイル情報誌MONOCLE、世界で輝く小さな街ランキング2021発表。糸島が3位 青森16位にランクイン
2021.01.12
イギリス発のビジネス&ライフスタイル情報誌「MONOCLE(モノクル)」における「輝く小さな街(Brightlights, small city)」の2021年度ランキングで、福岡県糸島市が3位に、青森市が16位にランクインした。先行的でグローバルな独自の視点を持ち、世界で評価の高い雑誌が『2020年代は小さな街が輝く年代』とし、発表しているランキングだ。世界中の小さな街からベスト20を選んでいる。
審査には、総合的な生活の質を評価する上でいくつかの基準が設けられている。人口は25万人までで、交通アクセスが容易であること、移住者に対する温かく寛容な姿勢、自然や環境保全に対する高い意識、活発な産業ハブがありビジネスチャンスが見られること、都市計画などの舵取りをする市長が革新的でオープンマインドであることなどだ。
それらの条件をクリアし、初入賞で世界第3位に輝いたのが福岡県糸島市だ。同誌コメントには「糸島市は人口約10万人で、自然と都市の両環境に抜群のアクセスを持っている。畜産業やオーガニック野菜など、福岡県でも有数の農業都市であり、玄界灘からの安価で美味なシーフードも魅力的」と書かれている。また「コミュニティとして絆が強く、かつ外部者にもオープンなためビジネスの創造チャンスが多い。福岡市から車でわずか35分で、サイクリングやハイキング、サーフィンなど自然を享受できるロケーションであることも魅力」としている。
なお、同じく初入賞で16位に入ったのは、青森県青森市だ。「本州の北端にあり、山河や森林といった大自然に囲まれている。本マグロや林檎などが名産で、賃貸も非常に手が届きやすい価格帯なのに、見過ごされがちな穴場である」とされた。文化面でも「日本で有数の規模と人気を誇る『ねぶた祭り』や豊かに湧き上がる温泉も素晴らしい」と評価、交通面でも「新幹線『はやぶさ』で東京から4時間弱、ソウルや台北といった国際都市への航空便も発着している」と大いなる可能性を強調した。
輝く小さな街ランキング
1位:ポルト/ポルトガル
2位:ルーヴェン/ベルギー
3位:糸島/日本
4位:ルツェルン/スイス
5位:ビクトリア/カナダ
6位:ローザンヌ/スイス
7位:バーゼル/スイス
8位:ボルツァーノ/イタリア
9位:オールボー/デンマーク
10位:ベルゲン/ノルウェー
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