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ひがし北海道自然美への道DMO、ニューノーマルな時代にあわせた体験コンテンツリニューアル。感染症対策モニターツアー実施

2021.02.26

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世界でワクチン接種が始まり旅行解禁への期待が高まる中、密を避けた旅行コンテンツが求められている。

これからは「個」が中心の社会状況になると想定し「ひがし北海道自然美への道DMO」は、北海道のソーシャルディスタンスのとしての優位性を活かした「コト」を全面的に押し出した流氷ウォーク感染症対策検証モニターツアーを行った。開発から10数年経つ流氷ウォークをニューアルをして実施した。

モニターツアーは、2月13日、14日に斜里町ウトロ、別海町野付で行われ、ひがし北海道在住者4名が参加した。

流氷ウォークは、流氷を使った体験コンテンツで、専用のドライスーツを装着し、流氷の上を歩くというもの。ニューノーマルの時代では、一人ひとり一定の距離を保ちながら歩き、密ではなく個の自分を感じられる内容にしている。参加者からは、「はじめて体験したが、流氷の上を歩けるという非現実感と、大自然の中に身を置いた時のスケールの大きさを感じた」などのコメントがあった。

流氷浴は、眺望スポットへ行き、寝袋にくるまって流氷をみる「時消費」の新コンテンツ。途中、ホットドリンクなどの差し入れがあり、より「個の世界に」浸る事ができる。

最後の水平線ウォークは、冬期になると一面氷におおわれる野付湾の散歩ツアーで、山や凹凸がない平らな海上の地平線を体感できるツアーだ。氷上散歩をすることで人の住まない無の世界からコロナ禍の理想的3密究極回避の非日常としての体験を今回新たに創出した。参加者は「氷の地平線。表現ができない世界。ただただ黙って眺めるだけ。日本にもこのような場所があったとは」と感想を述べた。

今回の検証実験実施で、ひがし北海道自然美への道DMO事務局は、体験コンテンツはすべて屋外であるため感染リスクは極めて低く、感染症対策としては専用ドライスーツ・グローブ、寝袋など都度の消毒を徹底して行なっている。一方で、感染対策に欠かせないマスクは、安全性からみるとメガネがくもるので危険と感じており、課題も見えた。近年注目されているアウトドア観光を主軸に、コロナ収束後の受入に向けた観光地づくりを進め、訪日外国人旅行者の解禁時には、実施した対策を活かした持続的な観光受け入れ態勢を構築していく。

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