インバウンドニュース
埼玉「やさしい日本語」と「英語」で川口・蕨・戸田の魅力を伝えるガイドブック完成
2021.03.10
国際的な人の往来が制限され海外からの観光客を迎えられない中、埼玉県の川口市、蕨市、戸田市が共同で、在日外国人のために「やさしい日本語」と「英語」を併記した「まちめぐりガイドブック」を作成した。
「歴史」「公園」「自然」「体験・学び」「食べる・買う」のジャンルに分け、魅力スポットを紹介している。掲載した魅力スポットは、この地域をよく知る外国出身の方など10人の「KAWAtTO(かわっと)サポーター」の推薦によるもの。ガイドブックは3市の市役所などで3月9日から配布されると共に、新たに開設された多言語Webサイト「川口・蕨・戸田に住む外国人のための生活ガイド」からもPDFでの閲覧とダウンロードができる。
3月8日からは、「あなたの住む『川口』『蕨』『戸田』の魅力を 写真投稿かリツイートで広めよう!」と銘打った、「写真投稿、リツイートキャンペーン」も始まった。本人が撮影したエリア内の写真をTwitterに投稿すると、地元の特産品がもらえるキャンペーンで、応募された写真の一部は多言語Webサイトで公開される。在日外国人からの発信により、母国の外国人も地域の魅力が伝わることが期待される。
「まちめぐりガイドブック」でも採用されている「やさしい日本語」とは、日本で日常生活に使用されているものよりも簡単で、日本語が母国語でない人にもわかりやすい日本語のことだ。敬語表現や熟語の使用を控え、日本語初学者にも伝わる表現が選ばれている。1995年の阪神・淡路大震災の際、必要な情報を受け取れない外国人が多くいたことを受けて考案された。現在は災害時のみならず平時における外国人への情報提供手段としても研究されている。
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