インバウンドニュース
トリップアドバイザー 2021トラベラーズチョイス ホテルランキング発表。旅行者の想像、意欲を掻き立てるバラエティに富んだ宿がランクイン
2021.05.24
トリップアドバイザーに世界中から寄せられる口コミと評価を集計して決める「2021 トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト ホテル」が発表された。コロナ禍による世界規模のパンデミックに影響を受けながらも、2020年1月1日から12月31日までの1年間に寄せられた膨大なデータに基づいたもの。地域別に様々な部門があり、日本部門には「ベストホテル」「ロマンティック」「旅館(B&B、イン)」、アジアには「小規模ホテル」と「オールインクルーシブ」という部門がある。
総合ランキング1位はアートなホテル
総合的な「ベストホテル」部門で日本1位に選ばれたのは、京都府の「BnA Alter Museum」だった。公共スペースだけでなく、客室も宿が掲げるコンセプトであるアートで飾られ、美術館に泊まるような体験が人気を呼んでいる。
「ロマンティック」部門の日本一は、同社ランキングの「日本の旅館部門」で何度も1位を獲得している、京都祇園にある5部屋の老舗旅館「料理旅館 白梅」だった。「旅館(B&B、イン)」部門の日本1位は熊本県の「秘境 白川源泉 山荘 竹ふえ」で、アジア部門でも14位に入賞した。日本2位の京都府「FUJITAYA BnB 」はアジアで17位、日本3位の神奈川県「コージーイン 箱根の山 」がアジア18位に入賞した。
世界ランキング1位はスタッフのおもてなしが高評価
一方、世界ランキングを見ると、「ベストホテル」部門の1位はブラジルの「Hotel Colline de France」で、「素晴らしいホテルですが、特別感を演出するのは高価な装飾ではなく、スタッフです!」という口コミコメントと共にリストのトップを飾る。「ロマンティック」部門世界1位はオーストラリアの「ナローズ エスケープ レインフォレスト リトリート」、「旅館(B&B、イン)」部門世界1位は、イギリスの「トルソン コート – ゲストハウス」だった。
世界やアジアランキングに登場した日本のホテルを紹介すると「人気のある新オープンのホテル」部門の9位に京都府の「エースホテル京都」、「小規模ホテル」部門で長野県の「アンシェント ホテル浅間 軽井沢」が同じく世界9位に、北海道の「クラブメッド 北海道サホロ」が「オールインクルーシブ」部門でアジア8位に入った。
今年の受賞施設は世界6大陸、83カ国にまたがり、様々な旅のスタイルをカバーできる豊富な選択肢を網羅した。トリップアドバイザーでは旅行者が想像を膨らませ、次の旅を計画する際に参考になるかもしれない。
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