インバウンドニュース
訪日タイ人の2021年人気観光地ランキング発表、コロナ禍でも日本の新スポットへの関心の高さが明らかに
2021.06.23
コロナ禍前の2019年に日本を訪れたタイ人観光客は131万人で、訪日タイ人は増加傾向にあった。旅行需要回復後、その傾向が継続されることが期待される中、訪日タイ人向けプロモーションを提供するアジア・インタラクション・サポートが、日本に関心のあるタイ人に「タイ人の訪日旅行に関する意向調査」を実施し、「訪日タイ人の人気観光地ランキング2021」を発表した。
毎年実施されているこの調査は、今回で4回目。2月8日から3月15日の期間、日本旅行に関心を持つタイ人を対象にオンラインで行われ、2300人から有効回答を得た。
タイ人に人気のある観光スポットは、4年連続で「富士山」が首位を獲得した。上位には、自然・四季、世界遺産、大都市、伝統的な日本などをイメージさせるスポットが並びタイ人の期待が読み取れる。また、タイでは体験できないことという観点から雪や温泉、テーマパークなどもランクインしている。「東京スカイツリー」が初めてベスト10入りし、「銀山温泉」「松本城」「ファーム富田」「元乃隅神社」「海遊館」「厳島神社」などが大幅に順位上げる結果となった。また、昨年末オープンした「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が早速ランクインしていることからも、コロナ禍においてもタイ人の訪日観光への情報感度が高いことが見てとれた。定番スポットには落ち着きが見られ、来日できない状況でも新スポットの研究が進んでいるものと考えられる。
人気の観光地名ランキングでは、「大阪」が昨年に引き続き1位になった。「京都」「富士山」や「舞浜」など有名観光スポットを有する地域が上位を維持している。さらに、「秋葉原」「富良野」「松本」などの地名が大幅にランクアップし、そのほか、「福岡」「名古屋」「仙台」などは地名での得票が多く、広くタイ人の間で行きたい観光エリアとして認知されていることが伺える。また、「岡崎」「蒲郡」は昨年度、タイ人向けのオンラインツアーをはじめコロナ禍においてもタイ向けプロモーションを実施しており、大幅なランクアップにつながった。
人気の都道府県ランキングでは、「大阪」「東京」「北海道」の上位3都道府県が順位入替となり、「東京」が初めての1位獲得となった。今年は「銀山温泉」での得票が伸びた「山形」や、「元乃隅神社」や「錦帯橋」で認知を向上させた「山口」が大幅にランクアップするなど、人気の観光スポットの得票を反映して順位に変化が見られた。山口県は昨年度、タイ現地イベントへの出展などPRを積極的に行なっておりその効果が反映された形となった。都道府県別では全都道府県が得票を得ており、下位の都道府県も得票率は徐々に伸びてきている傾向にある。
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