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ワールド・トラベル・アワーズのグランドファイナル 2年連続モルディブに栄光、日本受賞を逃す

2021.12.27

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トラベル系の賞の中で最も格式高く、「旅行業界のアカデミー賞」とも呼ばれるワールド・トラベル・アワーズ(WTA)のグランドファイナルが12月16日にロシアのモスクワで開催された。地域別、国別のカテゴリーで勝ち上がったファイナリストとして、日本も5つの賞にノミネートされていたが、残念ながら受賞を逃した。

大賞は、2年連続でモルディブが受賞

大賞「ワールド・リーディング・デスティネーション」には、2年連続でインド洋の島国モルディブが輝いた。コロナ禍でも昨年7月に国境を再開して以来多くの観光客が訪れ、2021年の総観光客数は約120万人を予想している。ポルトガルも2年連続でマデイラ島が「アイランド・デスティネーション」、アルガルヴェが「ビーチ・デスティネーション」を受賞し、強さを見せた。

万博開催地として注目を浴びるドバイは、「ビジネス・トラベル・デスティネーション」に輝いた。WTAが昨年より主催する「ワールド・マイス・アワーズ」においても2年連続世界一のMICEデスティネーションに選ばれ、世界的なビジネス・開発都市としての地位を確固たるものにしている。

日本は5部門にノミネートも受賞ならず、アドベンチャーツーリズムはチリに軍配

日本の受賞が期待された「アドベンチャーツーリズム・デスティネーション」には、南北4000km以上に渡る海岸線やアタカマ砂漠など、自然観光資源豊かなチリが6年連続で輝いた。同じく日本がノミネートされた「ヘリテージ・デスティネーション」は、アルメニアが受賞。

その他、全日空(ANA)がノミネートされていた「エアライン・プレミアム・エコノミークラス」はドイツのルフトハンザ、東京ディズニーリゾートがノミネートされた「テーマパーク・リゾート」はフロリダのウォルトディズニーワールドが受賞。そして五輪開催地の東京がノミネートされた「スポーツ・ツーリズム・デスティネーション」は、今年ワールドトライアスロンパラ選手権が開催され、2022年と2024年のUCIアーバンサイクリング世界選手権と2028年のUCIグランフォンド世界選手権の開催地となるUAEの首都アブダビが受賞した。

「アドベンチャー・トラベル・ワールド・サミット(ATWS)」の2023年開催地に北海道が内定しており、2022年以降の受賞に期待したい。

アジア部門の受賞内容についてはこちら

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