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「モノ」から「コト」へ 中古ブランド品を旅行に変える実証実験、JTBと大黒屋が開始

2022.04.22

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JTBと大黒屋は、業務提携を通じて、家に眠っている中古ブランド品を、旅の思い出に変える新サービス「たんす資産かたづけ旅」の概念実証の開始を発表した。

日本国内市場の成熟化に伴い、商品・サービスの機能・所有に価値を感じて消費する「モノ消費」に代わり、商品・サービスによって得られる経験・体験に価値を感じて消費する「コト消費」が拡大している。JTBでは、ブランド品を所有しつづけることよりも、家族や友人との旅行体験により価値を感じる人が増えているのではないかと想定し、今回の大黒屋との提携による中古ブランド品と旅行の交換サービスの実証実験を開始した。

今回の取り組みでは、中古ブランド品を「お金」ではなく、大切な人との「旅の思い出」に変えるという新たなコンセプトで、大黒屋が顧客から引き取った中古ブランド品の査定額相当分に10%を上乗せした額を、JTBのポイントプログラムである「JTBトラベルポイント」として、JTBステージ会員向けに付与する。家庭に眠る資産の有効活用を大黒屋と共に推進し、新たな旅行需要を創出していく。 

具体的なサービスの流れとしては、まず訪問買取、宅配買取、もしくは店舗買取の形で、不要になったブランド品を大黒屋の鑑定士が鑑定・査定する。その後、大黒屋にてJTBトラベルポイント番号を伝えポイントは後日付与される。この実証実験は、4月20日から5月8日までを予定しており、関東1都7県に住んでいるJTBステージ会員でトラベルメンバー登録が完了している人が対象となる。

結婚前に購入したブランドバッグを、夫婦や子供との旅行に交換したり、定年前に購入した腕時計を、定年後に友人との旅行に交換するなど、人生にとってかけがえのない思い出づくりに、このサービスが活用されることを想定している。また、JTBグループでは「JTBグループ環境宣言」のもと、「たんす資産かたづけ旅」を通して、家に眠っているバッグや時計、ジュエリー等を次の持ち主に継承していくことで、これらを新たに生産する資源を社会全体で節約し、有効活用し、SDGsの達成にさらなる貢献をしていくことを目指している。

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