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バーチャライブツアーで中国へ日本の魅力訴求、越境ECで物販も アリババとJNTO連携

2022.04.25

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日本政府観光局(JNTO)は、コロナ禍による入国制限が続く中での取り組みとして、2021年9月から2022年3月にかけて、中国Eコマース大手のアリババグループと連携し、バーチャルライブツアーと越境ECを結び付けたプロモーションを実施した。 Eコマース取引が活発な中国で、視聴者が日本各地のライブ配信を楽しみながら、越境ECプラットフ ォーム上で地域産品を購入できる仕組みだ。全国8ブロック(北海道、東北・新潟、関東、北陸・中部、近畿、 中国・四国、九州、沖縄)から計8回実施し、視聴者数は延べ135万人に達した。

在日中国人インフルエンサー4名と連携し、自身のSNS(Weibo・ウェイボー)アカウントで、事前にバーチャルライ ブツアーの開催告知を兼ねて地域の魅力を発信した後、実際に全国各地域に赴き、ライブ配信中に地図や写真を活用しつつ地域の観光魅力とともに名産品を紹介するほか、体験型観光コンテンツにも参加し、視聴者から好評を得た。

ライブ配信では、中国人観光客にも馴染みがある定番のお菓子から、日本各地の地酒、日本製の化粧品、匠の技が光る雑貨まで、幅広いジャンルの商品を紹介した。日本酒、日本製スキンケア商品、お菓子が特に人気を博した。

累計視聴人数が最も多かったのは、10月13日に配信された第2回目の東北・新潟編で、43万人が視聴した。安比高原紅葉狩り、わんこそば体験、燕三条工場見学、スノーピーク本社訪問などを扱った。2番目に多かったのは、9月29日に配信された第1回の九州編で、熊本城天守閣見学、由布院温泉街散策、 指宿砂むし体験がテーマだった。視聴者数は21万人。第8回目は関東編で3月2日に配信され、東京銀座観光、小江戸川越市散策、草津 温泉湯もみ体験が取り上げられ14万人が視聴した。

毎回1000件以上のポジティブなコメントが寄せられ、日本各地域の認知向上や将来の訪日への興味関心の向上に寄与した。JNTOは、今後もバーチャルライブツアーなど新たな手法を活用し、地域の魅力を発信していく。

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