インバウンドニュース
地域の消費拡大と食文化の定着に向け、海の資源を活かした新名物「函館ブリ塩ラーメン」開発
2022.07.07
やまとごころ編集部地球温暖化などの海洋環境の変化により、近年、函館近海でのブリ漁獲量が急増しているが、地域でのブリ消費量は全国平均の約半分程度と低迷している。このことを受け、地域でのブリ消費量拡大と地域への食文化への定着を目指し、函館の食文化と融合させた新商品開発が進んでいる。
このほど、一般社団法人Blue Commons Japanが「函館ブリ塩ラーメン」を開発し、6月25日にはお披露目イベントを開催した。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、はこだて・ブリ消費拡大推進協議会の協力の元、約350人が参加した。
イベントでは、ラーメン開発に携わった関係者とのトークセッション、今年度のプロジェクトの活動内容などの発表などを行う「函館地ブリフォーラム」の他、地元の人にこのラーメンを気軽に味わってもらえるよう、特別価格100円でミニサイズを提供し好評を博した。
函館ブリ塩ラーメンのスープは、旬のシーズン以外に函館近海で獲れる脂の少ないブリからエキスを抽出し、豚骨メインの函館塩ラーメンのスープと融合させたもので、さっぱりとしながらもブリの風味を感じられる。トッピングは、生のブリをたれに漬け込んでから炙った「ブリチャーシュー」や、ブリを乾燥させて作る「ブリ節」。「ブリ粉」を、お好みでラーメンスープに混ぜることで、ブリの風味を追加することもできる。
海で獲れるものはその日、その時になってみないとわからない。だからこそ、獲れないものを嘆くのではなく、獲れたものをどう美味しく工夫できるかということを考え、食卓に並ぶ食材も変化させていこう、というメッセージは会場にいる多くの方の共感を集めた。
函館ブリ塩ラーメンは、2022年7月18日に函館朝市駅二市場内にオープン予定の「函館朝市 地ブリショップ」をはじめ、お土産として函館市内の様々な店舗に展開される。
関連インバウンドニュース
2024.04.16
四国のレンタカー周遊を喚起するモデルコース「DRIVE SHIKOKU」開設、温泉・自然など6つのコースを紹介
2024.04.08
2024年3月国内景気、インバウンド消費や旅行・観光産業が好材料で3カ月ぶり改善。今後も緩やかに上昇と予測
2024.04.02
外国人労働者初の200万人超え、飲食、宿泊業などで高い雇用意欲。課題は語学やコミュニケーション
2024.03.25
旅行業界初のNFTプロジェクト表彰イベント開催。日本航空、JTBグループなど5プロジェクトがグランプリ受賞
2024.03.18
白馬スキー場観光客数、過去20年最高の80万人が来場。インバウンド利用者数2019年比で141%に
2024.03.11
TikTokが海外クリエイターを九州・沖縄に招聘、観光地の魅力をショートムービーで若年層に訴求
2024.02.13
2023年日本酒輸出量、中国と米国の消費減退で前年割れの410億円。韓国、台湾で需要増、高額日本酒への注目高まる
2024.02.07
2024年JAPAN TRAVEL AWARDS発表、10地域、企業が受賞。グランプリはバリアフリーな体験を提供するゼログラヴィティ