インバウンドニュース
カーボンオフセット付き CO2実質ゼロの旅販売、旅行会社と鉄道が連携
2022.09.08
やまとごころ編集部脱炭素社会の実現に向けた動きは旅行業界でも注目されているが、株式会社日本旅行は9月2日、JR西日本と連携し、鉄道移動で排出されたCO2を実質ゼロにする旅行商品シリーズを新たに発売した。
同社は2021年1月に、旅行での往復の移動で排出されるCO₂を、実質ゼロにするカーボン・オフセットプログラムを、任意で申し込めるオプションプランとして設定したが、今回、脱炭素社会の実現に向け、このプログラムを予め組み込んだ「JRで行くスーパーチャンスCarbon-Zero(カーボンゼロ)シリーズ」を発売した。
この商品は、プランの旅行代金にカーボン・オフセット代金が含まれており、その代金で旅行エリアの自治体や団体、企業等が保有するJ-クレジットを購入し、旅行のJR移動により排出されるCO₂を埋め合わせする仕組みだ。
J-クレジットとは、CO2等の温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度で、大企業等は、認証されたJ-クレジットを購入することで、地域の環境保全に資金を投入できるというもの。
JRセットプランのカーボン・オフセットプログラムはまず、他の交通機関よりも一人当たりのCO2排出量が少なく環境にやさしい鉄道を利用する。それでも排出されたCO2を、旅行エリアの自治体が保有するJ-クレジットを購入することでオフセットする。
出発エリアは、京阪神地区で、旅行方面は北陸、南紀、城崎・湯村・丹後・天橋立、鳥取・島根、岡山・広島・山口、四国、九州の7エリアだ。
2022年8月までにカーボン・オフセット商品利用によるCO₂等、温室効果ガスの吸収量は約15tで、今回の商品シリーズの発売で2023年3月までに吸収量を100tまで拡大し、さらなる地球環境への貢献を目指すとしている。
関連インバウンドニュース
2023.02.02
2023年の旅行動向、訪日外国人2019年比6割の2110万人と予測。コロナ禍も日本人気根強く —JTB
2023.01.19
観光庁 環境に負荷をかけない旅に向け「グリーンな観光・国際観光シンポジウム」を開催
2023.01.11
世界から選ばれる持続可能な観光地を目指す沖縄、エシカルトラベルを推進
2023.01.05
中国入国時の隔離撤廃による渡航者増に備え、日本政府 8日から水際対策さらに強化
2022.12.20
鳥取県、2024年の外国人宿泊者数27万人に向け、JTBと訪日観光推進で連携協定
2022.12.02
持続可能な航空燃料 SAFを利用した富士山遊覧フライトツアー、環境配慮型プランで2023年1月にスタート
2022.11.22
2023年の6つの旅行トレンド、ブッキング・ドットコム発表。異文化旅やバーチャル旅が人気
2022.11.15
持続可能な観光に向け、旅行者のサステナブルな「宿」の選択 楽天トラベルがサポート