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カーボンオフセット付き CO2実質ゼロの旅販売、旅行会社と鉄道が連携

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脱炭素社会の実現に向けた動きは旅行業界でも注目されているが、株式会社日本旅行は9月2日、JR西日本と連携し、鉄道移動で排出されたCO2を実質ゼロにする旅行商品シリーズを新たに発売した。

同社は2021年1月に、旅行での往復の移動で排出されるCO₂を、実質ゼロにするカーボン・オフセットプログラムを、任意で申し込めるオプションプランとして設定したが、今回、脱炭素社会の実現に向け、このプログラムを予め組み込んだ「JRで行くスーパーチャンスCarbon-Zero(カーボンゼロ)シリーズ」を発売した。

この商品は、プランの旅行代金にカーボン・オフセット代金が含まれており、その代金で旅行エリアの自治体や団体、企業等が保有するJ-クレジットを購入し、旅行のJR移動により排出されるCO₂を埋め合わせする仕組みだ。

J-クレジットとは、CO2等の温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度で、大企業等は、認証されたJ-クレジットを購入することで、地域の環境保全に資金を投入できるというもの。

JRセットプランのカーボン・オフセットプログラムはまず、他の交通機関よりも一人当たりのCO2排出量が少なく環境にやさしい鉄道を利用する。それでも排出されたCO2を、旅行エリアの自治体が保有するJ-クレジットを購入することでオフセットする。

出発エリアは、京阪神地区で、旅行方面は北陸、南紀、城崎・湯村・丹後・天橋立、鳥取・島根、岡山・広島・山口、四国、九州の7エリアだ。

2022年8月までにカーボン・オフセット商品利用によるCO₂等、温室効果ガスの吸収量は約15tで、今回の商品シリーズの発売で2023年3月までに吸収量を100tまで拡大し、さらなる地球環境への貢献を目指すとしている。

 

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