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多様性とインクルージョンに取り組む観光地を表彰、ジャパントラベルアワード2023受賞者を発表

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ダイバーシティ&インクルージョンやSDGsの推進に取り組む、観光に携わる全国の自治体・観光協会・DMO・企業・個人を表彰し、日本の新たな「感動地」を認定し、発信するために行われている「JAPAN TRAVEL AWARDS(ジャパントラベルアワード)」の2023年受賞者がこのほど発表された。

2022年に続く第2回目となる同アワードを主催したのは「クリエイティブの力で、世界と日本をつなげる」を軸に、主に欧米豪圏を対象に海外向けの記事や動画、ウェブサイトなどの企画制作などを手掛ける株式会社しいたけクリエイティブ。

「伝統」と「インクルーシビティ」を体現箱根寄木細工の取り組みグランプリ受賞

グランプリは、「アクセシブル(アクセス可能)部門」で選出された、箱根寄木細工やからくり箱の販売や体験を提供する「箱根丸山物産」が受賞。自社の伝統工芸をより多くの人に伝えるために、施設のバリアフリー化や手話動画の公開などに積極的に取り組んでいることから、アクセシブル部門でも受賞した。

「伝統」を後世へ残すために、より多くの人に受け入れられることが必要と考えのもと、一見すると相反する「伝統」と「インクルーシビティ」の両方を体現していることが高く評価された。

「サステナブル」「観光開発」部門、地域活性化に資する取り組みが受賞

「サステナブル部門」では、熊野古道(一般社団法人田辺市熊野ツーリズムビューロー)が受賞。地域還元ができる観光を軸に、域内連携の活性化による持続可能な観光の実現や多様な社会に即した取り組み、多くの旅行者にとってメリットのある情報提供や観光開発が高次元で実施できていたことが高く評価された。

「観光開発部門」では、父母ヶ浜(一般社団法人三豊市観光交流局)が受賞。25年前は汚染地で埋め立て予定地だった浜での清掃活動や、訪れる観光客への写真撮影名などのボランティア活動を通じて、年間45万人を訪れるビーチへと変化させ、地域への経済メリットを波及させた取り組みが評価された。

なお、今回「LGBTQ部門」は、いくつか良い取り組みは確認できたものの、可視化がまだ十分でないということで、受賞者は該当なしとなった。

その他特別賞の受賞は以下の通り。

宿泊施設部門
・和倉温泉多田(有限会社白崎シーサイドホテル多田屋)
温泉を楽しみながら日本海が一望でき、能登半島の静けさと自然美が感じられる、ホスピタリティに溢れた旅館。宿泊施設の魅力に加え、地元食材の活用や、食材ロスの大幅削減などサステイナブルな取り組みも評価された。

文化部門
・sokoiko! ピースサイクリングツアー(株式会社mint)
日本広島市内に点在する被曝遺構をガイドと巡り、過去の悲しみを繰り返さないため「平和をつくるツアー」を日英バイリンガルで催行。日本だけでなく、世界規模で守られ、紡がれるべき「平和」という文化を伝える唯一無二の観光体験であることが評価された。

ファミリー部門
・ハッピーラフト(株式会社ハッピーラフト)
世界トップレベルとも言われ、上級者が多く集まる吉野川で、3歳以上から参加できるファミリー向けのラフティングツアーを提供。日英バイリンガルのスタッフも多く、インバウンド観光客も安心して参加が可能なほか、環境保全ワークショップを子供向けに実施していることなどが評価された。

アドベンチャー部門
・しまなみ海道サイクリング(一般社団法人しまなみジャパン/今治市) 
いまや「サイクリストの聖地」として高い認知度を誇るしまなみ海道だが、サイクリングロードの整備だけでなく、レンタサイクルも、E-bikeやクロスバイクから子ども乗せ自転車、キッズ自転車、タンデムバイクなど幅広く多様なニーズに対応できることが評価された。

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