インバウンドニュース

日本の魅力を発信するクールジャパンの取組を表彰するアワード、盆栽・アニメイベントが受賞

印刷用ページを表示する


アフターコロナの世界に向けて、日本のファンを増やすためには食文化や観光、地域の文化や産業、ものづくりに最先端のデジタル技術まで、日本の魅力をサステナブルなストーリーとして発信していく必要がある。そんな中、クールジャパン官民連携プラットフォームが、「クールジャパン・プラットフォームアワード2023」を主催し、日本の魅力を海外に伝える動画と、日本の新しい価値を海外に展開するプロジェクトを表彰した。

動画部門のグランプリは、福島県福島市の訪日プロモーション動画「BONSAI AZUMA GOYOMATSU(ボンサイ・アズマ・ゴヨウマツ)」だった。福島県の吾妻連峰に自生する吾妻五葉松と、その種子から生まれた盆栽を繋げて描いた映像で、厳しい気候条件の中でたくましく生きる吾妻五葉松という自然が、「盆栽」という世界でも人気の高い文化に繋がることを、現代的に表現している。吾妻五葉松の精神性に焦点を当てたこの動画のグランプリ受賞を受けて福島市は、「キラーコンテンツとしてインバウンド誘致を進め、福島の復興創生を発信していく」とコメントしている。

プロジェクト部門のグランプリは、エイベックス・アジアの「サウジアラビア アニメビレッジ プロジェクト」が受賞した。サウジアラビアで500万人以上を動員した国民的イベント「ジェッダ・シーズン2022」で、日本のアニメコンテンツを題材にした体験型のイベントエリアを展開した。連日オープン直後から行列ができるなど、来場者の関心を集め、アニメから中東市場を開拓した。海外のアニメイベントの多くが現地のファンの熱意によって成立しているが、同企画は日本の企業主体で大規模に、かつこれまで積極的に進出してこなかった中東マーケットへ展開した点が高く評価された。

関連インバウンドニュース