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訪日予定の外国人に聞いた「この夏行きたい日本の地域」、旅先を決めた意外な理由も明らかに

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訪日外国人向け多言語旅行情報サイト「地球の歩き方 GOOD LUCK TRIP」は、この夏休みに訪日予定の外国人を対象にアンケートを実施。8月14日に「夏休みに訪れたい地域ランキングトップ10」を発表した。対象は、英語・中国語繁体字・簡体字圏の417名の海外在住の訪日予定者で、訪れたい地域を選んだ理由、夏休みを取る時期なども調査した。

夏休みを取る時期は、意外にも50.4%が「9月に夏休みを取る予定」と回答。8月が40.3%、7月が9.4%という結果になった。また休みの取得日数は平均8.3日ということがわかった。

訪問予定地の第1位は「東京」で、2位「大阪」15.6%に大きく差をつけ33.2%、2位の約2倍の人気となった。3位は「京都」となり、定番人気の3大都市がトップ3に輝いた。4位「北海道」5位「横浜」と続き、どの地域も国際空港からのアクセスが良く海外から訪れやすく、訪日外国人に知名度の高い地域となっている。

回答者に「その地域を選んだ理由」を尋ねると、東京を選んだ理由で断トツだったのが「久しぶりだから」。政府の本格的な訪日外国人受け入れ再開以降、初めての夏休みということもあり、数年ぶりの海外旅行として行ったことのある東京で「肩慣らし」をする感覚であることが考えられる。また東京は話題の観光スポットが生まれ続ける地域でもあり、新しい見どころに事欠かないことも魅力のひとつと思われる。

2位の大阪は、約4分の1が「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に行くためと回答。出発前から、夏休みに家族や友人と楽しむ具体的なプランを定めていることが分かる。また、東京・大阪どちらも「グルメを楽しみたいから」が2位に入り、日本の美味しい食を思う存分楽しみたい、という姿勢が伺える。3位の京都は「美しい街並みを楽しむ」が1位で31.0%、「歴史ある寺社仏閣を参拝できるから」が2位で26.2%、「祭りを見たい・参加したい」が21.4%と大多数の人が京都ならではの文化体験を目的にしている。7月の祇園祭や、8月の京都五山送り火などのイベントも念頭にあると思われる。

4位の北海道も地域性が表れている。トップは「避暑」で30.8%、「大自然(花畑)の景色を楽しみたい」が23.1%と、半数以上が「涼しい気候のなかで北海道ならではの絶景を楽しみたい」と考えていることが分かる。

今回の調査で、夏という季節に、日本のどんな観光要素が訪日客にアピールできるのかが見て取れる。季節が違えばその地域を訪れる理由も変わり、季節を反映する行事や旬の食など、四季ごとに日本の魅力を楽しむリピーターを生む可能性を秘めている、と言える。

 

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