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キャンピングカーが訪日客にブーム、2024年は前年比190%と予測。都道府県別ランキングで一番人気は?

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レンタルキャンピングカーの国内大手「ジャパンキャンピングカーレンタルセンター」によると、インバウンド客へのレンタル売上が、2024年6月21日時点で、過去最高だった2023年の実績に達したことがわかった。同レンタルセンターを運営するキャンピングカー株式会社による調査結果によるものだ。

インバウンド客の受け入れ体制の拡大・強化を続けている同社は、多言語展開などのウェブサイト更新、外国語に対応する専属スタッフによるオペレーションなど旅マエからのサポートに注力してきた。その結果、今年の6月時点ですでに、前年比100%の売上を記録。7月以降の予約問い合わせも非常に多く、順調に推移すると、年間の最終売上の予測は2023年売上の190%となる見込みだ。

 

インバウンド客の国籍と傾向を見てみると、台湾人と香港人の利用が合わせて50%以上と最多。次いでシンガポール、アメリカ、オーストラリア、オランダと欧米豪勢が続く。1回で利用する人数は3〜4名とファミリーが多く、平均の利用期間はアジア圏で5〜7泊、欧州圏はもう少し長く、10日以上という結果が出た。

インバウンド客のレンタル売上が伸びている都道府県をランキング形式で見ると、1位は宮城県で前年比421%と大きく伸長している。仙台を出発し、岩手、青森、秋田という東北周遊コースが人気のようだ。仙台城跡、松島さかな市場、道の駅「上品の郷」などが注目されている。

2位は、青森県で前年比392%、車中泊しながら温泉巡りをするスタイルが人気で、特に台湾・香港・タイなどアジア圏からの訪日客が多い。八食センター、弘前城、青森県立美術館、道の駅などが人気スポットとして挙がっている。

3位は大阪府で218%の伸び。大阪や京都を観光した後、瀬戸大橋を渡り香川方面へ。帰路は淡路島を通り大阪に戻る周遊コースが人気だ。直島や小豆島などの島巡りをする人も多い。4位は北海道で161%、アジア圏や欧米圏に加え、オランダやノルウェーといった国々の利用者が増加している。5位は東京都で134%、8割以上が富士山方面へ向かっていることがわかった。静岡・山梨エリアを観光し、長野・新潟を周遊するコースが人気のようだ。

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