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「食べログ」インバウンド向けネット予約、3万5千店舗で対応。コース予約や訪日客限定メニューなども設定可能に

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レストラン検索・予約サービス「食べログ」の多言語版で、訪日客向けのネット予約サービスが本格スタートした。食べログが展開するインバウンド予約システムは、訪日客が飲食店を簡単に予約できるだけでなく、飲食店側が受ける予約リスクの負担を軽くするものとなっている。

この予約システムでは、店舗情報や写真、口コミといった食べログの豊富な情報を、英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語に自動翻訳で対応。ユーザーは特別な設定をすることなく目当ての飲食店の空席カレンダーから、即予約できるようになっている。現在の訪日客向けのネット予約可能店舗数は、最大規模の約3万5000店を数え、今後も拡大予定だ。

飲食店が打撃を受ける「直前の予約変更」や「ノーショウ」などを防止する対策として、店舗のキャンセルポリシーに抵触した場合、登録されたクレジットカードからキャンセル料金を請求する機能を実装。営業効率化のみならず、収益性を上げ、飲食業界全体の活性化を狙う。

また、国内向けのネット予約サービス利用中の飲食店が多言語版を開始する場合、コース予約を受付中であれば、特別な設定は必要ない。オプションとして、訪日客向けのコースを設定することも可能で、インバウンドに訴求するコースを作成し、ネット予約を受け付けることもできる。

日本政府観光局によると、2024年5月の訪日外客数は300万人と3カ月連続で300万人を超え、今後も好調に推移することが見込まれる。今後は、店内での訪日客へのオペレーションなどをサポートするサービスを展開する予定で、訪日客と飲食店の両方が満足する外食産業を培っていく考えだ。

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