インバウンドニュース

訪日中国人の空港利用状況を調査、日本出国時の免税店への立ち寄り状況は?

2024.07.05

印刷用ページを表示する


JNTOによると中国人訪日客は4月に53万人、5月には73万人を突破し、インバウンド観光が順調に回復しつつある。そんななか、訪日経験がある中国人に対し「日本の空港に関する利用状況」の調査をインタセクト・コミュニケーションが実施し、その結果を発表した。

アンケートは2024年6月に実施し、回答者は中国在住の計603人で、男性39.3%、女性60.7%。年齢層は20代から30代が9割近くで、海外旅行経験者は72.1%だった。このうち日本旅行経験があると回答した79.5%の346人が今回の調査対象で、このなかの半数近くがコロナ後の日本旅行を経験している。

「空港施設の情報について事前に調べるか(複数回答)」という問いに、「出発前に調べた」としたのは268人で最多の77.5%となった。次点が「空港についてから空港内案内板で調べた」で28.6%、「空港到着後にスマホで調べた」が19.9%、「出発後にスマホで調べた」が16.2%という結果になった。

「空港から次の目的地までによく使う交通手段は(複数回答)」に「電車・地下鉄(事前購入なし)」と答えたのは53.2%で、半数を超えている。「電車・地下鉄(出発前に購入済)」は37.6%、「リムジンバス」としたのが31.8%、「タクシー」が26.0%だった。

「日本出国時、離陸何分前の空港到着が多いか(単一回答)」に「60分以上〜90分未満」と答えたのは49.1%で最多。次点「90分以上〜120分未満」で26.9%と、殆どの人が多くの航空会社が推奨する出発時刻の2時間前を切る時間帯に、空港到着している。一方、空港施設を利用するだけの十分な時間を確保できる「120分以上」と回答したのは、20.3%だった。

「空港内で立ち寄る施設は(項目ごと単一回答)」と聞くと、「出国前の免税店」に「必ず立ち寄る」が44.5%で「時間があれば/興味があれば」立ち寄るとした人を合わせると、9割以上が「立ち寄る」とした。「出国後の制限エリアの免税店」も、殆どが「立ち寄る」と回答している。「同エリアのその他物販店/喫茶店・レストラン」で「時間があれば立ち寄る」としたのはそれぞれ54.3%、42.8%で、免税店や喫茶店・レストランなどに立ち寄るかどうかは、時間的余裕があるかどうかがポイントのようだ。

「空港について事前に知っておきたいことは(項目ごと単一回答)」には、「空港周辺の宿泊施設情報」が最多で78.0%、次点が「空港と市街地のアクセス情報」で68.8%だった。「免税店の最新情報」「その地域の定番土産」「物販店舗のラインナップ」「免税店のクーポン券・割引情報」「その空港の限定土産」も全て6割を超えており、多くの人が関心を寄せていることがわかった。

 

▼中国人のアウトバウンド事情
中国アウトバウンド旅行、コロナ禍前の水準へ回復加速。2024年人気の旅先は? 

関連インバウンドニュース