インバウンドニュース
全国の2023年お城入場者数ランキング、1位は大阪城。外国人に人気のお城は?
2024.08.06
やまとごころ編集部インバウンドを含めた全国189城の入城者数を、日本の城の愛好者が利用するサイト「攻城団」がランキング形式でまとめて発表した。2023年1月〜12月の入城者数を集計したもので、過去9年間行っているが、今回の調査城数は過去最多となった。また、インバウンド入城者数の集計は今回が初めてとなる。
まず、有料施設の城は、1位が大阪城で年間入場者数が前年比204.6%の240万2157人(有料比率87.6%)となった。2位は名古屋城で前年比134.7%の205万9707人(83.9%)、外国人比率は20.2%だった。3位は二条城で185万6673人(88.6%)、4位が姫路城で147万9567人(92.8%)、外国人比率30.6%だった。今年の集計はないものの、コロナ後に急伸し、2022年の6倍以上になった現在のインバウンド数を鑑みると、大阪城、二条城、首里城などは訪日客数の割合が大きいと推測される。
無料見学できる城を加えたランキングでは、1位金沢城公園、2位大阪城、3位名古屋城、4位二条城、5位姫路城となった。無料施設である江戸城と仙台城もランクインしている。
外国人比率ランキングで今年1位に輝いたのは江戸城で、入場者の約半数である47%が訪日客であることがわかった。以下、2位姫路城(外国人比率30.6%)、3位名古屋城(同20.2%)、4位熊本城(同18.7%)、5位松本城(同18.0%)となっており、訪日客数を平均すると、おおよそ2割がインバウンドであることがわかった。8位の彦根城や10位の小田原城は、それぞれ5.2%、8.4%という数字でこれから伸びしろがあり、訪日客率増加に期待できるとしている。
コロナ禍前である2019年の業績と、2023年を主な城で比較してみると、姫路城と二条城以外の大阪城、名古屋城、松本城はほぼ同水準まで回復を見ていることもわかった。円安という追い風を受けて伸び続ける訪日客数を考えると、インバウンドの影響が大きいこれらの城の、2024年の入場者数に注目したい。
▼入場者数ランキング5位の熊本城の修復に関連した記事はこちら
文化財の修復過程を観光コンテンツに、収益を保全に充てる熊本城の取り組み
▼アメリカからの高価格ツアーにもお城見学が
アメリカ発の家族向け日本ツアー、10日間で1人133万円の中身は?
関連インバウンドニュース
2024.12.20
2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復
2024.12.16
Gアドベンチャーズ発表「2025年の人気旅行先」10のリスト、2年間で予約数150%増の日本が選出
2024.12.13
2024年海外消費者のトレンドを読み解く越境ECヒットランキング、トレーディングカードやアニメグッズなど趣味消費が拡大
2024.12.10
台湾ITF2024来場者へ訪日意向を調査、今後の旅行先は地方志向へ。レンタカー利用に前向きな姿勢も
2024.12.06
2024年企業向け越境ECランキング、人気は「食器」「筆記具」。2025年は「推し活グッズ」に注目
2024.12.03
「ワンピース」が熊本の訪日外国人増に大きく貢献、最大は宇土市で2019年度比7倍に ーナビタイムジャパン
2024.11.28
ワールド・トラベル・アワーズ2024ファイナル、5年連続で世界一のデスティネーションに選出されたのは?
2024.11.26
企業の人手不足を調査、正社員が足りない企業は半数超。飲食店、宿泊施設の不足率は緩和傾向に