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2024年企業向け越境ECランキング、人気は「食器」「筆記具」。2025年は「推し活グッズ」に注目
2024.12.06
やまとごころ編集部BtoB向け海外卸販売を手掛ける株式会社ラクーンホールディングスはこのほど「2024年BtoB越境ECランキング」を発表した。2024年9月に経済産業省が発表した「令和5年度(2023年度)電子商取引に関する市場調査報告書」によると、中国とアメリカの消費者の越境EC購入額が前年比でそれぞれ7.7%、14.4%増加した。また同社の海外流通取引総額は、2025年4月期第1四半期(2024年5月~7月)において、前年比19.2%の18億8000万円に達し、今後もさらなる成長が見込まれる。
2024年、国別流通額の伸び率トップはタイ
2024年の国・地域別の流通額を見てみると、ラクーンコマースの越境EC輸出先トップ(流通額ベース)は1位台湾、2位香港、3位北米で、台湾が4割を占めた。上位の国・地域の中で、前年同期比での成長率の高さを見ると、タイ(87.7%)、韓国(67.9%)、オーストラリア(54.2%)、アメリカ(41.0%)といった国が抜きん出ている。円安の影響、そして日本のキャラクターブームから輸出が伸びていると考えられる。
同社では、各国の小売店など、小規模事業者の顧客が多く、特定のブランド商品よりも、日本メーカーの高品質な商品、「伝統的な日本」を感じられる商品が人気だという。
国・地域別の人気商品ランキングでは、台湾1位は「トップス(レディースアパレル)」、北米・オセアニア・ヨーロッパは「食器」、韓国は「ぬいぐるみ・人形」、中国は「手帳・ノートなど」とそれぞれの特色が反映されている。
また、共通して「食器」と「筆記具」が上位にランクインしており、これらのカテゴリーが越境EC市場において重要な地位を占めていることがわかった。「ぬいぐるみ・人形」も多くの国や地域で人気を集めている。
2025年トレンド予測、「推し活」関連商品に注目!
2025年のトレンド予測では、機能性とデザイン性が高い「ステーショナリー」、高品質な発色などが欧米で評価されている「手芸クラフト」、推し活グッズなどで有名な「カルチャー系商品」の3つのカテゴリーが注目されると見られている。
特に、推し活グッズは2024年1月~9月の間に出品商品数と流通額がそれぞれ4倍、7倍と急増しており、日本の漫画やアニメカルチャーの世界的浸透に合わせて人気が広がっている。
インバウンド需要が高まり越境EC市場が活発化する中、世界に売り出しをかける日本の中小企業に向けた「新規輸出1万者支援プログラム」が経済対策として閣議決定されたのは2022年10月。同社は、世界的な人気商品を中心に販路拡大やマーケティングを行い、世界各国・地域の文化との折り合いを考えながら、日本商品を売り出すことが大切だとしている。
▼2023年の越境EC市場についてはこちら
2023年世界のEC市場860兆円、日本引き続き成長。シェア率トップ中国市場の状況を深掘り
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