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2023年の国際会議統計JNTOが発表。日本開催は前年比2.5倍、外国人参加者数は4倍に、対面式が回復

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JNTOはこのほど、2023年の国際会議統計を発表した。これは日本で開催された国際会議の件数、会議のために訪日した外国人参加者などの統計をとったもので、毎年公表されている。国際会議の選定基準は、開催期間が1日以上で、主催者が国際機関・団体、または国家機関・国内団体のもの。参加者総数は50人以上で、参加国数が日本を含む3カ国・地域以上とされている。

 

開催件数、参加者数ともに順調に回復、対面形式の会議も半数以上を超える

2023年の国際会議開催件数は、1376件で前年比2.5倍となった。規模別に見ると、中・大型国際会議(外国人参加者数50人以上、参加者総数300人以上)の開催件数は255件で、全会議の18.5%を占めた。

そのうち、外国人参加者数は8.8万人で、全会議の外国人参加者総数の約70%を占める結果となった。コロナ禍前の2019年と比較してみると、中・大型国際会議の開催件数は54%、外国人参加者数は67%まで回復している。

また参加者総数もかなり回復し、全体数は101万6813人で前年比3.1倍、外国人参加者数は12万9373人で、前年の3万3787人から約4倍に伸びている。

開催形態を見ると、全会議1376件中の53%にあたる736件が対面開催だった。対面式がハイブリッド形式を上回ったのは2020年以降初めてのことで、対面形式が再び主流になりつつある。月別開催件数で一番多かったのは11月で、ハイブリッド77件と対面形式141件で合わせて218件となり、双方とも月別で最多、対面比率も64.7%と1年で一番高い。ついで9月、10月と続いた。

 

世界全体の国際会議開催件数も2019年比で7割まで回復

ICCA(国際会議協会)の統計では、世界で開催された国際会議の統計も発表されている。JNTOの統計とは、国際会議の選定基準が多少異なるが、ICCAの統計によると、2023年の国際会議の開催件数は2019年比70.3%(2019年は1万4473件)の1万187件だった。

2023年の大陸別開催状況について、ヨーロッパが一番多く5735件で全体の56.3%を占め、アジアは1761件で2番目の17.3%だった。国・地域別開催件数では日本が7位で363件、上位3位はアメリカ、イタリア、スペインとなった。上位10カ国・地域にアジア圏からランクインしたのは日本のみという結果になった。アジア・オセアニア域内での開催件数では2022年同様、日本が1位になり、同域内の日本シェア率31.4%と全体の3割を超えている。


JNTOは、世界中の国際会議の動向把握に努めながら日本のさまざまな地域情報を海外に発信し、国際会議の日本誘致活動に積極的に取り組む考えだ。

▼ICCAの統計こちらも
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