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優良ガイドを評価し、高付加価値旅行業界の発展目指す「Guide of the Year 2025」発表、6名のガイドを表彰

2025.03.03

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やまとごころ編集部

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優れた訪日客向け通訳ガイドを表彰する「Guide of the Year 2025」の受賞者が決定し、授賞式が行われた。地球の歩き方総合研究所が創設・主催し、2024年に続く2回目の取り組みとなる。

日本の観光市場では「高付加価値旅行」へのニーズと関心が高まっているが、その一方で、旅を特別にする優良ガイドの不足は課題となっている。この賞は、優れた通訳ガイドを選出し、その魅力を発信することで、ガイドの地位向上と業界の発展に貢献することを目指している。

審査では、語学力や伝達力、ストーリーテリング力、柔軟な対応力、顧客との関係構築力など、多面的なスキルを総合的に評価。今回は「Guide of the Year」1名、特別賞5名が選出された。受賞者のプロフィールとコメントを、以下に紹介する。

「Guide of the Year」1名

畑 富美子(Fumiko Hata)

京都在住、2014年通訳案内士となり業務を開始。VIP・ラグジュアリー系ツアーが主な活動先で、元英語講師という経験を活かし、観光庁の「地域の観光人材のインバウンド対応能力強化研修」や通訳案内士養成講座の講師など、指導にも携わる。受賞にあたり、畑氏は「ガイドへの認知が深まり、子供が将来なりたい職業に『通訳案内士』と言ってくれるようになれば嬉しい」とし、「仕事をする方々と良い関係性を築くことに、ツアー成功の秘訣がある」とコメントした。

Special Award(特別賞)5名

伊藤 映子(Eiko Ito)

伝統芸術、食文化、現代アートなどに造詣が深い通訳案内士。「地方創生おもてなし英語セミナー」などの講師も務める。「お客様と、地域の方々のハーモニーを大切にしたい」とコメントした。

小原 信代(Nobuyo Kohara)

富裕層IT向けの企業・官公庁案件、野外アクティビティ案件などで活動。地元広島での被爆者体験の伝承に力を注ぐ。フランス語全国通訳案内士の資格も取得した。

小林 千晃(Chiaki Kobayashi)

関西を中心に、FIT・インセンティブツアーなどで活躍、塾長経験も持つ。「五感を駆使して『最高のおもてなし』をするのがガイドの仕事」と話した。

松岡 麻紀(Maki Matsuoka)

在英日系企業、酒類輸入商社に勤務した後、酒蔵巡りツアー、東京都内FITなどに携わる。各種酒類の大会やアワード審査員も務める。

山口 和加子(Wakako Yamaguchi)

はとバス英語ツアーガイドとして35年間活躍。日本文化体験交流塾の副理事長で、外務省による中東派遣も経験。「地元支援に繋がるツアーができれば」と抱負を語った。

▲アワード受賞者と主催メンバー。左から三番目より順番に伊藤映子さん、畑富美子さん、山口和加子さん、小林千晃さん

なお、受賞ガイドが講師を務めるガイド研修も予定されている。次回の「Guide of the Year 2026」募集は、地球の歩き方総合研究所ウェブサイトにて2025年6月ごろに実施予定だ。

 

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