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米TIME誌発表「世界で最も素晴らしい場所 2025」、佐渡の宿や京都ニンテンドーミュージアムなど選出

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アメリカの国際的ニュース雑誌『TIME』はこのほど、「The World’s Greatest Places of 2025(世界で最も素晴らしい場所2025)」を発表した。『TIME』は世界200カ国に約2000万人の読者を持つ週刊誌。2018年にスタートしたこの企画では、観光地・美術館・テーマパーク・ホテル・地域全体など多分野から、TIME誌の編集者や特派員、専門家が推薦し、クオリティ、オリジナリティ、持続性、革新性、影響力などの選考基準で審査される。

「滞在すべき場所」「訪れるべき場所」の2部門があり、2025年版では日本から4つのスポットが選ばれた。

「滞在すべき場所」部門ではアルバニアのワイナリーや、オランダの空港ホテル、オーストラリアの大陸横断列車ザ・ガンなど、世界中から51カ所、日本からは2カ所が選出された。1つ目は、2024年ユネスコ世界遺産となった新潟県金山町にある「NIPPONIA 佐渡相川 金山町」。歴史ある建物が建ち並ぶエリアの古民家4棟を活かして全7室の宿泊施設を運営している。絶滅危惧種トキの水田観察、地元の酒蔵を巡るツアーなど佐渡島ならではの体験も楽しめる。持続可能性を意識した、滞在型観光を実現している点が評価された。

2つ目は、佐賀県、唐津にある日本の食文化が学べるワークショップスペース「ミルカシサロン」。2023年に設立されたこのサロンは、食を通じて文化体験をする宿泊パッケージが提供されており、茶摘みや野草摘み、料理体験、工芸アトリエの訪問など、季節折々の体験ができる。

「訪ねるべき場所」ではフランスのノートルダム大聖堂、中国の北京図書館、モンゴルの鷹狩り文化センターなど49カ所が選ばれ、日本からは2カ所が入選。和歌山県の「熊野那智大社と青岸渡寺」は高野山での宿坊体験から、那智の滝、熊野古道などの神秘的な自然といった古来の伝統的修道にまつわる日本体験が注目された。2つ目は京都府宇治市にある「ニンテンドーミュージアム」で、ゲーム会社「任天堂」の135年の歴史を見せる博物館となっている。ここだけで遊べる大掛かりなゲームや、トッピングやバンズなど27万通りの組み合わせで楽しめるハンバーガー・レストランなどもあり、ニンテンドーのファンでなくても楽しく過ごせる。TIME誌では、子どもの頃にニンテンドーのゲームに夢中になった人は、特に引き込まれる施設だと紹介されている。

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