インバウンドニュース
訪日客のドラッグストア利用率は9割超、人気の商品やお店、情報収集方法の傾向は?
2025.03.26
やまとごころ編集部訪日外国人向けショッピングサポートアプリを運営する株式会社Paykeは、同社が運営するアプリ「Payke」内で、訪日観光客を対象に「ドラッグストアに関する調査アンケート」を実施した。
調査期間は2025年2月20日〜26日、でWebアンケートで行い、1830件の有効回答を得た。ここでは、英語(英語圏、米国、フィリピンなど)・繁体字中国語(台湾、香港)・韓国語の3言語圏別に、ドラッグストアの利用実態や購買理由、店舗選びの基準、ブランド認知度などを分析した結果を紹介する。
滞在中のドラッグストア利用率は97.4%、週2回以上が約8割に
訪日観光客のうち97.4%が、日本滞在中にドラッグストアを利用していることが明らかになった。旅行中の買い物先として定着している上に、78.7%が週に2回以上訪れており、32.6%は毎日訪れると回答している。
また、購入商品は特定のカテゴリーに偏ることなく、食品などの日用品や医薬品、化粧品などを含む幅広い商品が選ばれており、総合的に買い物をしている傾向が見られた。
言語圏で異なる購買理由、英語話者は「日本限定」、中韓は「価格」
ドラッグストア利用者に購買理由を尋ねたところ、英語話者では「日本でしか買えない商品だから」が26.1%と最も高く、日本限定の商品への関心が強いことがうかがえた。
一方、繁体字中国語話者(25.1%)では、「自国よりも安く購入できる」を選んだのが主要な理由となっているなど、価格競争力が大きな動機になっていることが分かる。
また、購入用途については、韓国語話者の26.1%が「自分用に購入」と回答しており、日常使いのために購入している傾向が強い。英語話者では「家族や友人へのお土産として」が18.4%とやや高く、ギフト需要も見られた。
マツモトキヨシとダイコクが高認知。その他ブランドはばらつき
ドラッグストアのブランド認知について尋ねた結果、マツモトキヨシとダイコク(英語圏を除く)は比較的、高い認知度を誇っていた。特に繁体字中国語話者の間では、マツモトキヨシ(31.4%)、ダイコク(29.9%)がトップだった。
その他のブランドは言語圏により認知度にばらつきが見られた。ツルハドラッグは繁体字中国語話者では12.2%と比較的認知されていたが、韓国語話者では4.8%と低かった。スギ薬局は英語話者で16.2%、繁体字中国語話者で9.0%、サンドラッグは英語話者で13.7%、他言語圏では6%台と差が出ている。
また、韓国語話者では「ブランドについて詳しくない」との回答が18.4%と最も高く、ブランドを意識せずに利用している傾向が示唆される。
店舗選びで最も重視されるのは「価格」、ホテル近くの立地も重要視
ドラッグストアを選ぶ際の基準を複数選択形式で尋ねたところ、「商品種類の豊富さ」(25.8%)と「価格」(25.2%)が拮抗していたが、もっとも重視する1つを選んでもらったところ「価格」が39.2%と突出した。
「ホテルの近さ」も22%と安定して選ばれており、宿泊地の周辺で買い物を済ませたいニーズが強いことが読み取れる。一方で、「観光地の近さ」は複数選択で11.8%だったが、最重要視した人は5.5%に留まった。
「ブランドの評判」や「オンライン・口コミの評価」は、最重要視する項目として選ばれる割合が低く、事前の評価よりも現地での利便性と価格が優先される傾向が見られる。
情報収集方法にも違い、中韓は事前リサーチ型、英語圏は“現地判断型
回答者に購入計画の有無を尋ねたところ、繁体字中国語話者(87.0%)と韓国語話者(83.2%)が高く、訪日前に購入商品を決めている割合が多かった。英語話者では60.6%にとどまり、現地判断で購入する傾向が強かった。
情報収集方法では、中韓圏で「オンラインレビュー」(中:30.3%、韓:34.7%)や「SNS投稿」(中:27.5%、韓:31.7%)の利用率が高かったのに対し、英語話者では「特に調べず店頭で購入」が13.6%と他言語圏より高く、衝動買いや現地体験の影響が大きいことが示唆された。
関連インバウンドニュース
-
2025.03.25
海外アニメファンのグッズ購入意向調査、越境EC利用がトップ。フィギュアが人気
-
2025.03.14
旅館・ホテル市場の売上高、24年度は過去最高の5.5兆円の見込み。インバウンド獲得で前年度比「増収」は3割超え
-
2025.03.11
2024年の越境ECレポート、日本の売れ筋商品や人気カテゴリが明らかに ーイーベイ・ジャパン
-
2025.03.07
検索ワードから分析、2024年末〜2025年春節の訪日客購買動向。1位となった商品は?
-
2025.03.05
日本の飲食店の2024年予約動向、インバウンド予約数は過去最多。「Googleで予約」が大幅増
-
2025.03.04
円高が訪日需要に与える影響調査、4人に1人が「旅行をためらう」と回答。消費動向に与える影響は?
-
2025.02.26
免税対応の小売店「2026年免税制度改正」の認知率は約65%。改正に向けた準備状況は?
-
2025.02.21
2024年の日本酒輸出動向、金額2位のアメリカは前年比125.9%増、EUは過去最高を記録。トップの中国は減少