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中国、韓国、台湾の訪日客の宿泊施設選び、最も重要視するポイントは?
2025.04.08
やまとごころ編集部訪日客が日本旅行をする際の宿泊施設選びについて、アンケート調査が行われた。調査対象は中国・韓国・台湾の20歳以上男女1000人で、AI搭載型の店舗情報発信・分析プラットフォーム「STOREPAD(ストアパッド)」を運営するイクシアス株式会社が2025年3月にウェブ上で行った。
アンケート回答者の訪日経験率、台湾がトップ
調査によると、過去1年以内での訪日経験が最も多かったのは台湾の36.2%、2番目が韓国で25.2%、3番目は中国で13.5%だった。全体の訪日経験率が最も高いのも台湾で、「過去2年以内」「3年以内」「行ったことはあるが、3年以上前」の訪日経験がある人を「過去1年以内に行ったことがある」の人と合わせると、73.3%にのぼる。韓国も比較的高い結果だったが、中国は台湾・韓国に比べて低いことも判明した。
また「行きたいと思ったことはない」は中国の29.8%が最も高い数値となった。韓国12.0%、台湾3.7%と、中国には大きな差がある。
訪日客の宿泊施設選び、「清潔さ・衛生面」を重視
「宿泊先を決める際、重視したポイント」(複数回答)を尋ねると、3市場全てで最も重視されるのは「清潔さ・衛生面」で、韓国70.4%、中国67.6%、台湾64.8%だった。その他目立った結果としては、韓国が価格を重視する傾向が強く(60.2%)、観光の利便性などの立地を最重視するのは中国(66.7%)、食事を重視するのは台湾(50.0%)ということがわかった。
また情報収集の観点で見ると、宿泊施設の口コミ評価に加え、韓国がSNS(43.5%)、中国ではホテルのブランド(63%)、台湾では友人の紹介(34.3%)なども参考にしていることがわかった。
宿泊施設の口コミ参考度合い、3市場とも9割超え
宿泊施設の口コミを重視する層が最も多かったのは中国で、「とても参考にする」と「やや参考にする」の回答を合わせると97.2%となった。次点は台湾で96.3%、韓国は91.7%。特に台湾は、「とても参考にする」が半分以上の52.8%となり、口コミによる影響力が大きいことがわかった。
(図版出典:アジア主要3地域(中国・韓国・台湾)訪日観光客が重視する宿泊施設選びのポイント|イクシアス株式会社)
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