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中国、韓国、台湾の訪日客の宿泊施設選び、最も重要視するポイントは?

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訪日客が日本旅行をする際の宿泊施設選びについて、アンケート調査が行われた。調査対象は中国・韓国・台湾の20歳以上男女1000人で、AI搭載型の店舗情報発信・分析プラットフォーム「STOREPAD(ストアパッド)」を運営するイクシアス株式会社が2025年3月にウェブ上で行った。

 

アンケート回答者の訪日経験率、台湾がトップ

調査によると、過去1年以内での訪日経験が最も多かったのは台湾の36.2%、2番目が韓国で25.2%、3番目は中国で13.5%だった。全体の訪日経験率が最も高いのも台湾で、「過去2年以内」「3年以内」「行ったことはあるが、3年以上前」の訪日経験がある人を「過去1年以内に行ったことがある」の人と合わせると、73.3%にのぼる。韓国も比較的高い結果だったが、中国は台湾・韓国に比べて低いことも判明した。

あなたは日本に行ったことがありますか?

また「行きたいと思ったことはない」は中国の29.8%が最も高い数値となった。韓国12.0%、台湾3.7%と、中国には大きな差がある。

 

訪日客の宿泊施設選び、「清潔さ・衛生面」を重視

「宿泊先を決める際、重視したポイント」(複数回答)を尋ねると、3市場全てで最も重視されるのは「清潔さ・衛生面」で、韓国70.4%、中国67.6%、台湾64.8%だった。その他目立った結果としては、韓国が価格を重視する傾向が強く(60.2%)、観光の利便性などの立地を最重視するのは中国(66.7%)、食事を重視するのは台湾(50.0%)ということがわかった。

宿泊先を決める際に、あなたが重視したポイントをすべて教えてください

また情報収集の観点で見ると、宿泊施設の口コミ評価に加え、韓国がSNS(43.5%)、中国ではホテルのブランド(63%)、台湾では友人の紹介(34.3%)なども参考にしていることがわかった。

 

宿泊施設の口コミ参考度合い、3市場とも9割超え

宿泊施設の口コミを重視する層が最も多かったのは中国で、「とても参考にする」と「やや参考にする」の回答を合わせると97.2%となった。次点は台湾で96.3%、韓国は91.7%。特に台湾は、「とても参考にする」が半分以上の52.8%となり、口コミによる影響力が大きいことがわかった。

宿泊先を決める際に、口コミの点数や内容をどの程度参考にするか

(図版出典:アジア主要3地域(中国・韓国・台湾)訪日観光客が重視する宿泊施設選びのポイント|イクシアス株式会社)

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