大阪市魅力発信事業
旅行者を支える先端テクノロジーがインバウンド市場にも展開、新たな旅行の楽しみ方を提案
2020.03.10
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これまで家電や流通業界での活用が主流だったAI(人工知能)やVR(仮想現実)といった最先端テクノロジーが観光分野にも進出してきている。家に居ながらにして海外旅行へ行ったような体験ができるVR旅行や、スマートフォンやタブレットを使った多言語通訳サービスなど旅行者の利便性につながるサービスが増えている。ものづくりの街、大阪で最先端テクノロジーを活用した新しい観光の楽しみ方を提供する企業を4社紹介する。
テクノロジーで人と人・体験や仕事をつなぐ
現地にいる人と現地に行きたくても行けない人をマッチングさせ、スマートフォンで現地の映像をリアルタイムで撮影する体験共有サービス「GENCHI(ゲンチ)」を提供するのは株式会社toraruだ。
例えば、「思い出の観光地を友人や家族と楽しみたい」「商談会は自分でするので、海外の展示会に行ってほしい」など依頼者の要望を受けて、現地でGENCHIアプリを使って配信する人に「もう少し左を向いて」などリアルタイムで双方向コミュニケーションしながら、現地での作業代行や疑似体験をすることができる。将来行ってみたい場所の事前の下見として、あるいは交通機関が整備されていない秘境を見てみたいなど、行きたいけど今すぐ行けない依頼者と、現地にいて簡単な作業をしたい人をつなぐサービスだ。
スマートフォンを活用した疑似体験をツーリズム振興の新たな形に
現在、GENCHIは用途とユーザーを限定したサービス提供の段階で、まだ実証実験の域を少し出た段階だが、今後は自治体や各地のDMO、旅行会社と組んで幅広い展開を見込んでいる。インバウンド誘致を目指す自治体の観光地プロモーションやツアーの集客・販促にも活用できる。また、5G通信が普及して4Kや8Kの高精細映像がリアルタイムに送れるようになれば、よりリアルな没入感を体験できるようになる。
世界中の全ての人の移動に要していた時間を削減し、これまで交通機関に払っていた高額な輸送料金を現地人材に支払う代行料金として置き換えることで、働きたくても仕事がない地方在住者の収入につなげ、双方にとってWin-Winの関係構築を目指している。
企業情報
株式会社toraru(http://toraru.co.jp/)
商品・サービス概要:疑似移動観光体験
五感を刺激する演出で外国人客を集客
イベントやライブなどの会場で香りの空間演出を手がけるのは株式会社SceneryScent(シーナリーセント)だ。
映像や照明、音響と連動させ、各シーンに合わせた香りを一時的に出す特殊演出を得意としている。業界初、実用新案権登録済みの香りの特殊演出機器を自社で開発。1秒間で約5m先まで香りが広がり、専用ファンとの併用で1分間で70m以上香りを拡散できる。機械2台で大ホールの3階奥まで香りを届けることができるので、MICEなどの大会議場でも活用できる
他にも、飲食店のデジタルサイネージと連動させて店のメニューに合った香りを噴射すれば外国人観光客の集客にもつながる。「香り」に特化した舞台演出を手がける企業は世界的に見ても少ない。大阪発の新たな体験コンテンツとして世界に訴求できるサービスだ。
AIでアニメやゲームのキャラクターの香りを作る
アニメやゲームの二次元キャラクターや歴史上の偉人など、実体がない人物に対して、AIを使ってイメージ分析した香りを調合するVirtual Fragrance®にも力を入れている。日本のアニメやゲームキャラクターはクールジャパンのコンテンツとして海外でも人気が高く、インターネット上に膨大な投稿が溢れている。これらのビックデータをAIを使って分析し、万人のイメージと合うような香りの配合を作り出す。
実際にバンダイナムコが主催した昨年のビジネスコンテストにおいて、Virtual Fragrance®への取り組みが評価され、開発テストにも着手した。言語や文化的背景にとらわれない、嗅覚という五感に訴えた魅力付けができることで、海外のファンにもより身近に感じてもらうことができる。Virtual Fragrance®はクールジャパンの新たな付加価値として期待されている。
企業情報
株式会社SceneryScent(シーナリーセント)(https://sceneryscent.com/)
商品・サービス概要:会場に合った香りの演出/AIによる2次元キャラクタ―の香り調合
テレビ電話による医療通訳サービスで外国人患者の受け入れをサポート
訪日外国人観光客の増加に伴い、旅行中に怪我や体調不良を訴え病院を訪ねる外国人が増えている。株式会社日本医療通訳サービスでは、外国人患者とドクターの正確な意思疎通と適切な診断をサポートするため、テレビ電話や音声通話を利用した遠隔医療通訳サービス「Medi-Call®」を提供する。
通訳の範囲は診察時のみならず、検査や⼿術時、受付や会計までの医療機関のあらゆるシーンをカバーする。「Medi-Call®」はインターネットに接続した状態のカメラマイク付の端末が手元にあれば使うことができ、専⽤の機器を準備する必要がない点も導入しやすいメリットだ。
現在、大学病院や公立病院など200を超える医療機関において導入されており、世界最大級の保険グループカンパニーが提供する医療通訳も担当する。
外国人旅行者の安心・安全を目指して5カ国語に対応
対応言語は英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語の5言語。専門知識を持った医療通訳者が担当するため、自動通訳機ではやり切れない難易度の高い通訳が可能で、手術室での遠隔通訳にも対応している。こうした質の高い人材を確保するために、自社で医療通訳養成講座を運営しており、育成につなげている。
実際に、スキーやスノーボード中の怪我等で病院を訪ねる外国人観光客が増加している新潟県では、今年の1~3月にかけて、県内14の病院と提携した「Medi-Call®」の実証実験も行われている。今後も医療機関をメインに、ホテル、旅行会社、保険会社をはじめ、メディカルツーリズム事業者や商業施設、自治体ともネットワークの拡大を目指している。
企業情報
株式会社日本医療通訳サービス(https://www.jmis.co.jp/)
商品・サービス概要:医療通訳サービス
ワンストップでシステム開発が可能、ITの力で効率化
株式会社ボクシーズはオンライン予約や顧客データベース管理のためのシステム開発を提供する企業だ。
会員予約・決済・受発注業務・顧客管理・商品管理システムを自由に組み合わせることで、それぞれの企業に合ったオリジナルのものを開発している。多言語に対応しているため、海外観光客向けにオンライン上でサービスを展開している旅行会社やホテルなどからのニーズが高い。なかなかデジタル化が進まず困っている自治体や企業においても、これまで紙で処理をしていたところにシステムを導入することで、生産性のアップ、効率化を図ることができる。
多言語で地域密着情報を発信、インバウンド集客につなげる
今後のインバウンド需要の拡大に向けて旅行関連の事業者や自治体、観光協会との取引を強化している。地域活性化のためのポータルサイトの作成・運営なども行い、地元の店舗や住民の方々との関係構築、集客も含めたWEBコンサルティング業務も請け負う。一例として、大阪の新世界エリアの店舗や宿泊施設、イベントなどをまとめたポータルサイト「the fit SHINSEKAI」を運営している。
インバウンド客の中には、都市部よりも昔ながらの日本文化に触れられる場所や体験を求めるリピーターも増えており、多言語対応のウェブサイトで適切な情報発信を行い、外国人観光客の受け入れ体制をサポートすることで集客につなげている。
企業情報
株式会社ボクシーズ(https://boxez.jp/)
商品・サービス概要:予約決済・受発注業務管理システム開発
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