大阪市魅力発信事業

独自の食文化・伝統工芸を育む大阪ならではのローカルを強みにインバウンド客へも訴求

2020.03.10

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インバウンド客の個人旅行(FIT)化が進み、訪日リピーターが増加するにつれて、定番の観光スポットだけではなく、ガイドブックに載っていないような穴場の場所やその土地の伝統文化・風習を知りたいというニーズが増えている。そういったニーズに応える一つの方法として、地元をよく知る在住者に積極的に観光業に参加してもらうなど、地域とのネットワーク作りが欠かせない。古くから商業の街として栄え、独自の食文化・風習を持つ大阪はたくさんの魅力に溢れている。従来にはない、大阪城の新しい観光の楽しみ方や大阪らしいお土産などユニークなローカル体験を提供するサービスや商品を紹介する。

 

たこ焼き教室でインバウンドを集客

欧米やアジアからのインバウンド客をターゲットに、大阪ならではの体験型ツアーを提供するのが株式会社グローバルブラストだ。大阪城での早朝ジョギングや天神橋での居酒屋巡りなどユニークなローカル体験を得意としており、なかでも、外国人観光客自身で焼いてもらう「たこ焼き教室」は特に人気が高い。大阪では一家に一台とも言われるたこ焼き器を使い、ふわっとおいしい焼き方のコツを習えるとあって、国内からの参加者もいるという。 

現在は自社webサイトをはじめ、Booking.comやエクスペディアなどオンライン予約が中心だが、今後は海外のエージェント経由での取引拡大も目指している。

 

商店街ツアーで地域活性化に貢献

2018年には大阪市西区にある九条の商店街と連携し、商店街をぶらぶら歩きながら、コロッケや豆腐、お好み焼きを食べ歩くというイベントを開催した。クロアチア、エジプト、中国など多国籍な参加者達からは安くてお腹いっぱい食べられて大満足との声が寄せられた。特別な観光地でなくても、大阪の日常が垣間見られる商店街そのものが体験型コンテンツになると実感したという。

今後は商店街に七輪を置いて、外国人観光客に商店街で買った食材を自由に焼いて食べてもらう企画も考えており、これからもインバウンド客の誘致で地域を盛り上げていく。

企業情報
株式会社グローバルブラスト(https://www.globalblast.co.jp/
商品・サービス概要:たこ焼き教室、現地発着ツアー


 

大阪の職人が作る高級包丁

日本の高品質な包丁は海外からの観光客に人気が高く、お土産として購入するケースも多い。株式会社コストジャパンでは刃に独自のアール型を施した高級包丁の製造販売を手掛ける。「武」と名付けたこの包丁は刃の手元にゆるやかなカーブを付け、硬いものからやわらかいものまで簡単に切ることができる。その独自の形状から2017年に意匠取得された。

製造は堺の和泉利器製作所に委託。創業200年を超える包丁づくりの老舗で、大阪の伝統的なモノづくりの技術を受け継ぎ、高い技術力を誇る。

 

工場見学でユニークなローカル体験

製造工場内にある刃物資料館は見学も可能で、外国人客にも対応している。包丁に興味を持つ外国人観光客の中には実際に作っているところを見たいというニーズも高く、今後は海外からのグループ客や多言語対応も含めた、工場見学の受け入れ体制の整備を進める予定だ。包丁を単にお土産として販売するだけでなく、旅行会社や国内外のOTAと連携して、職人によるモノ作りを体験できる大阪のローカルツアーとして展開できれば、地域全体の活性化にもつながりそうだ。

企業情報
株式会社コストジャパン(https://www.costjapan.net/
商品・サービス概要:包丁の製造販売


 

高品質な手作りガラス細工を世界へ

ガラス細工の企画販売を手掛ける有限会社プリーズは「バーナーワーク」という手法で作られたミニチュアガラスを得意とする。「バーナーワーク」とは、色のついたガラス棒をバーナーで熱し、溶けたガラスを飴細工の要領で操りながら成型する技法のこと。

ベトナムの工場で熟練の職人が手作りで製造する商品は、厳格な全品・全パーツ検品体制を経た上で出荷しており、品質の高さには定評がある。

サンリオのキャラクター商品も製造しており、手作り商材でサンリオから製造許可が下りることは稀なことであるらしい。

 

ミニチュアガラスで観光地の魅力を表現

流通は主に百貨店や和装小物のお店、ECサイトを中心に展開。部屋のインテリアとして飾ることができる、干支や雛祭りなど日本の伝統文化を表現したガラス細工はインバウンド客のお土産としても人気がある。インテリアや生活雑貨、御守りといった用途のほか、ノベルティとしての依頼も増えている。

ミニチュアガラスは金型が不要なので、機械生産よりも小さなロットで作ることができるのが強みだ。例えば、全国各地にあるご当地のゆるキャラをミニチュアのガラス細工で製造することも可能だ。

地域独自のお土産を模索している自治体や観光地からの受注拡大を目指している。

企業情報
有限会社プリーズ(https://www.please-glass.co.jp/
商品・サービス概要:ガラス細工の企画・製造販売


 

新感覚のご当地土産に360°映像のVR絵はがきを

お城や寺院など、観光スポットの360°映像が楽しめるVR絵はがきを販売するのは株式会社Business Link Yamatoだ。もともとGoogleストリートビュー用に、店舗や施設の内部の撮影・編集を手がけてきた。その経験から、大手他社では実現できない低価格で新しい観光土産として360°VR絵はがきを完成させた。

絵はがきに付いているQRコードをスマートフォンで読み取ることで、360°映像のWEBサイトへ飛び、施設内の全方位を見ることができる。VRゴーグルをかけてスマートフォンに映る映像を見れば、よりリアルなVR体験もできる。

時間の制約や混雑の影響で、訪れた観光地をすべて見て回れなかったという観光客にとっても便利な商品だ。

 

360°映像が切り開く新たな観光プロモーション

2019年の大阪城版と尼崎城版の360°VR絵はがきの発売を皮切りに、現在は和歌山と尼崎、福井のお城で販売している。

今後、名古屋城や清州城、松本城など全国各地のお城をシリーズ化していく予定だ。今年はNHK大河ドラマなどの歴史コンテンツとのコラボ商品として、新たに「明智光秀VR紀行:京都編」の販売が決まった。

VR絵はがきを発展させて、観光地の360°映像を海外誘客プロモーションなどに活用してもらうことも視野に入れている。特に全体像が見えにくいジオパークや日本遺産の登録を目指す自治体向けにアプローチを強化していく考えだ。

企業情報
株式会社Business Link Yamato(https://business-link-yamato.business.site/
商品・サービス概要:ストリートビューの撮影・編集。360°VR絵はがき


 

地元のお店をSNSを活用して集客支援

株式会社ボーダレスは、ユーザー数7億人を誇る中国版SNSウェイボー(微博)などの運営代行・コンテンツ制作を行っている。「中国向けにSNSを始めたけど、何を発信していいかわからない」という悩みを抱えた企業に対して、中国現地法人スタッフがトレンドに合わせて記事を作成し、中国語で発信することで集客につなげるサービスを提供している。

また、中国の食べログと評される「大衆点評」の代理店でもある。大衆点評は日本に来ている7割の中国人が見ているといわれるほど影響力を持つ媒体で、インバウンド集客を狙う飲食店にとっては露出効果が高い。

そのほか、googleマップを使った集客コンサルティングも行っている。取引先は国内の鉄道会社や宿泊施設、飲食店などがメインだが、最近では学校法人からも学生募集で使いたいと引き合いの声がかかったという。

 

国内集客と海外集客をバランスよく

中国語圏のSNSプロモーションを得意とする同社だが、中国以外にも韓国、フィリピンに現地法人を持ち、海外のネットワーク作りに力を入れている。観光は自然災害や政治情勢の影響を受けやすいという認識のもと、1つの市場からだけでなく、複数の市場から集客できる体制づくりを目指している。

海外だけでなく、日本の観光客もアプローチするような集客サービスも提案している。今後は自社で運営する「WELCOME KANSAI」という英語のwebメディア上で、インフルエンサーを活用したプロモーションや低料金の広告枠の設定などを検討している。

企業情報
株式会社ボーダレス(https://kansai-inbound.com/
商品・サービス概要:海外拠点を生かしたSNS発信・運営代行、インバウンド向け集客サービス


 

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