データインバウンド
【訪日外国人数】2018年8月は257万8000人、最速で2000万人超えも相次ぐ災害で伸び率1桁に
2018.09.21
刈部 けい子日本政府観光局(JNTO)が発表した2018年8月の訪日外国人数は、前年同月比 4.1%増の257万8000人となった。これは2017年8月の247万7000人を10万人以上上回り、8月としては過去最高となる。
2018年1~8月の累計は、2130万9000人となり、前年より1カ月早く、過去最速で2000万人を超えた。
7月と同様、例年訪日客が増える夏休み期間の8月にしては伸びは一桁台と鈍化したが、JNTOによると、これは大阪府北部の地震や、7月豪雨、さらには猛暑の影響が見られるとのこと。これまで訪日者数の伸びを牽引してきた東アジアのうち、7月に続き韓国で前年同月を下回ったほか、香港でも伸びはわずかだった。国別総数では中国が86万人で最多、以下、韓国、台湾、香港、アメリカとトップ5に変動はなかった。
市場別に見ると、イタリアとスペインが単月として過去最高を記録。両国とも夏季休暇シーズンで需要が高まったことが理由に挙げられる。また、16市場(中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、ロシア)で8月として過去最高を記録している。
市場別のシェアでは、東アジアが前年同月比1.9ポイント減の79.4%、東南アジア+インドは前年同月比0.8ポイント増の6.6%、欧米豪は前年同月比0.9ポイント増の10.4%となった。
伸び率では、7月に続いてベトナムとタイが前年同月比30%を超える高い伸びを示している。ベトナムは夏休みで家族連れが増加し、報奨旅行の催行も多かった。タイは新規就航や増便で航空座席の供給量が前年同月より大きく増加した。
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