データインバウンド
【外国人宿泊者数】2019年4月インバウンド宿泊者数1006万人泊。都道府県別伸び率トップは京都府、市場別伸び率トップはフィリピン
2019.07.02
刈部 けい子観光庁が発表した2019年4月の宿泊旅行統計調査結果によると、全体の延べ宿泊者数は4650万人泊で、前年同月比9.4%の増加となった。日本人延べ宿泊者数は前年同月比8.4%増の3645万人泊、また外国人延べ宿泊者数は、前年同月比13.3%増の1006万人泊で、共に4月としては調査開始以来の最高値を記録した。
延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は21.6%だった。

外国人宿泊者の伸びを三大都市圏と地方部の前年同月比で見ると、三大都市圏で19.4%増、地方部は3.9%増だった。
都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、東京都が255万人泊(前年同月比16.3%増)で1位、ついで大阪府(164万人泊、前年同月比17.7%増)、京都府(101万人泊、前年同月比40.5%増)、沖縄県(54万人泊、前年同月比3.6%増)、北海道(47万人泊、前年同月比10.8%増)と続く。
都道府県別の伸び率トップは前述の総数で3位になった京都府で、40%を超える大きな伸びを示した。ついで福島県(3万1520人泊)、新潟県(3万2380人泊)、山形県(1万4100泊)、奈良県(6万5170泊)が30%台で続く。逆に滋賀県(-30.2%)、熊本県(-22.8%)、大分県(-21.2%)の落ち込みが目立った。
都道府県別の国籍(出身地)別延べ宿泊客数の構成比を見ると、北海道、関東、東海、近畿では中国の存在感が目立ち、東北、北陸では台湾、中国・四国では韓国、台湾、香港が多かった。鹿児島県を除く九州6県では韓国の割合が最も多く、鹿児島県では香港が3割を占めた。また、京都府と広島県では欧州の割合が最も多かった。

3月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位が中国、以下台湾、韓国、アメリカ、香港となり、この上位5カ国・地域で全体の60.5%を占めた。
市場別伸び率に関しては、フィリピン(12万8920人泊)が56.9%と大幅に拡大、以下はスペイン、イタリアなど欧米豪の伸びが目立った。
国籍別の都道府県別の延べ宿泊者数構成比では、韓国と香港が大阪府で最も多く、台湾は沖縄県で最も多かったが、この3つを除く17市場では東京都に宿泊した人の割合が最も多かった。

編集部おすすめ関連記事:
最新のデータインバウンド
-

2025年1月〜9月の国際観光客数 11億人を突破、前年同期比5%増 ― UN Tourism (2025.12.04)
-

2025年9月の訪日宿泊 外国人宿泊数は微増、地方が堅調に伸長。三重・新潟・鳥取で大幅増 (2025.12.01)
-

香港からの海外旅行が過去最高に、訪港客は依然として回復途上 ー2024年年間統計発表 (2025.11.27)
-

旅先で調理、デリバリーする人が増加、アジア旅行者の食スタイル多様化 ーBooking.com (2025.11.25)
-

2025年10月の訪日客数389万人、累計は3500万人突破。紅葉シーズン需要が各市場を押し上げ (2025.11.19)
-

スマホ完結・顔認証が広がる一方で、課題も。IATA2025年調査が示す旅行者の意識変化 (2025.11.18)
-

2026年の旅行予測、個性・内面を映し出す「10のトレンド」ーBooking.com調査 (2025.11.17)
-

2026年の旅は“自己表現”が主流に、ミレニアル・Z世代が旅行支出押し上げ ーSkyscanner調査 (2025.11.13)
-

2026年の旅は“生き方”を映す Z世代がけん引する5つの変化 Trip.com×Google調査 (2025.11.11)
