データインバウンド
世界で最も魅力的な大都市ランキングトップ10に初めて日本の3都市がランクイン、各都市の魅力とは?
2019.10.21
刈部 けい子アメリカの大手旅行雑誌コンデ・ナスト・トラベラーが年1回行っている読者投票の結果が10月7日に発表された。2019年の「世界で最も魅力的な大都市ランキング」では、東京が4年連続で1位を獲得。2位の京都も2年連続、そして5位には昨年12位だった大阪が入り、日本の3都市が初めてトップ10に顔を揃えた。
コンデ・ナスト・トラベラーの読者数は約330万人。読者層は高所得者層を中心としているだけに、記事は品質の高い旅行、ホテル、レストラン、ショッピングなどに関する最新情報から構成されている。毎年秋に行われる読者投票だが、32回目の今年は60万を超える読者からの投票があった。大都市ランキングの他にも、ホテル、リゾート、スパ、ツアーオぺレーター、クルーズ会社、電車、島などのランキングがある。

4年連続1位の東京の魅力は?
それでは、60万人の読者から1位に選ばれた東京がどのように紹介されているのか見ていこう。
東京の魅力は、ウルトラモダン、ネオンきらめく高層ビルに静謐な寺院、ユニークなストリートファッションに伝統的な礼儀作法など、相反する魅力にあるという。いわば、熱にうなされて見る、いつまでも目覚めたくない夢のようだというのだ。さらに、ミシュランの星付きレストランが世界で一番多いことからもわかるように、美食を求めるにもぴったりの旅先だとも紹介されている。4年連続でこの地位をキープするだけの魅力が東京には溢れているのだろう。
続いて2位の京都。10世紀に建てられた寺院や舞妓の魅力ははすでによく知られており、確かに古き良きものが日本で最も残された街であるとしながら、2011年の東日本大震災をきっかけに京都に移り住んだアーティストたちが新しいエネルギーを持ち込んだことで、京都は生まれ変わったという意見を紹介している。町家が軒を並べる通りにはクラフトショップやシックなコンセプトストアがあり、酒と並んで世界でも最近注目されるジンが評判との情報も。
大阪には野球文化がある
そして今年めでたくトップ10入りした5位の大阪の魅力といえば、まずは食い倒れの街という点。そしてヤンキーズとそのファンに匹敵するような野球文化があること。大阪城の天守閣に登って素晴らしい景色を堪能するのも忘れずにとのこと。
さすが旅行誌だけあってお薦めどころも細かいが、例えば東京のストリートファッションがパリやニューヨークなどと比べても独自の魅力があることや、京都蒸溜所が作るオリジナルのジン、「季の美」が注目されているといった記事はすでにバックナンバーで取り上げられているのだ。なお、小都市のベスト10には日本の都市は入っていないが、地方へ足を運ぶ訪日客がますます増えてくれば、いずれこちらにも入るようなるかもしれない。

また、世界の国トップ20の1位はインドネシアで、日本は12位。日本のベストホテルは「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」だが、世界のベスト50ホテルやアジアのベスト20ホテルのランキングには残念ながら日本のホテルは入っていない。これを見ると、日頃指摘される富裕層向けのラグジュアリーホテルの少なさが響いているのかとも思われる。
ベストエアライントップ15やベスト空港トップ10にも日本の航空会社や空港はランクインしていなかった。
2018年に訪日したアメリカ人は152万6407人で、今年も9月までで127万7000人と、前年同期比で13.2%増と好調に伸びている。アメリカ人の旅行スタイルについては、訪日米国人の傾向を知る:自ら選んで自由行動を好む傾向、広島県での国別宿泊数第1位を参考にされたい。
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