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2020年のGWはやっぱりステイホーム、成田・羽田の出入国者は99%減

2020.05.25

刈部 けい子

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2020年のゴールデンウィーク期間中の東京国際空港(羽田空港)と成田国際空港の出入国者数が発表された。羽田、成田ともに前年同期比99%減となり、ニュースで流れたがらんとした空港の映像を裏付ける数字となっている。

いつもならゴールデンウィークは日本人の出入国が多いが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で、今年はステイホーム週間が呼びかけられ、ANA、JALとも、4月、5月の国際線は通常の9割減の運航としていた。なにより日本を含む各国の入国規制もあって、航空便の利用者は昨年の1%前後に激減した。それでも日本人の入国者は両空港合わせて7700人あまりいたが、この中には海外赴任・留学先からの帰国が含まれているとみられる。

対象期間は2020年4月24日(金)から5月6日(水)の13日間で、数字はいずれも速報値(概数)となっている。

まず、羽田空港では出入国者の総数は2019年が65万2920人だったのに対し、今年は5750人(対前年比約99.1%減)で、出国者は2260人のうち日本人が560人(対前年比約99.7%減)、外国人が1700人(同約99.8%減)。入(帰)国者は3490人のうち日本人は3100人(同約98.4%減)、外国人は390人(同約99.7%減)だった。

また、航空路線別の出国者数では、アメリカ路線(500人、構成比率22.1%)、ドイツ路線(420人、同18.6%)、カナダ路線(350人、同15.5%)、フィリピン路線(320人、同14.2%)、インドネシア路線(240人、同10.6%)、イギリス路線(130人、同5.7%)、台湾路線(120人、同5.3%)、オーストラリア路線(110人、同4.9%)、その他(70人、同3.1%)の順となっている。

成田空港では、2019年の出入国者総数は126万4350人だったのに対し、今年の出入国者の総数は1万2720人(対前年比約99.0%減)で、出国者6690人のうち、日本人は850人(対前年比約99.8%減)、外国人が5840人(同約98.2%減)。入(帰)国者は6030人で、日本人は4610人(同約98.6%)、外国人は1420人(同約99.4%減)だった。

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