データインバウンド
【外国人宿泊者数】2020年4月インバウンド宿泊者数前年同月比98.2%減の20万人泊、同月過去最低
2020.07.02
刈部 けい子観光庁が6月30日に発表した2020年4月の宿泊旅行統計調査結果(第2次速報値)によると、全体の延べ宿泊者数は971万人泊で、前年同月比80.9%減と大幅に減った。日本人延べ宿泊者数は前年同月比75.9%減の950万人泊で、外国人延べ宿泊者数は前年同月比98.2%減の20万人泊だった。同月で比較すると、調査開始以降過去最低だった2011年4月の53万人泊を下回った。
3月の宿泊統計と比べると、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の出た4月は日本人・外国人共にさらに減っており、外出自粛に加え、入国者数が激減したのも大きく影響した。
なお、緊急事態宣言が続いた5月(第1次速報値)の日本人延べ宿泊者数は前年同月比81.6%減の767万人泊、外国人延べ宿泊者数は前年同月比98.6%減の14万人泊となっている。
東京都でも5万人、1000人以下の県も
都道府県別の外国人延べ宿泊者数は、東京都が5万4610人泊(前年同月比98.2%減)で最も多く、ついで千葉県(2万9010人泊、同93.7%減)、大阪府(1万7780人泊、同98.9%減)、神奈川県(1万2310人泊、同96.0%減)、沖縄県(1万970人泊、同98.4%減)だった。
前年同月比はほとんどすべての都道府県で90%台のマイナスとなり、上記5都府県以外は1万人を切り、1000人に満たない県も多かった。
4月の宿泊者数を国籍(出身地)別で見ると、1位がアメリカ、以下中国、韓国、ベトナム、フィリピンで、この上位5カ国・地域で全体の43.8%を占めた。また、20カ国・地域すべてで前年同月比が90%台の減少だった。
なお、観光庁が6月19日に発表した国内の主要旅行業者48社の4月の旅行取扱額は前年同月比95.5%減の169億円と大きく減少した。国内旅行は93.6%減の142億円で、海外旅行は98.3%減の22億円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向け旅行取扱分)は97.8%減の5億円だった。
最新のデータインバウンド
-
Z世代は「アラカルト型贅沢」志向、旅で重視する5つの要素とは? (2025.07.23)
-
2025年の訪日消費、上半期4.8兆円で過去最高、単価横ばいに課題も (2025.07.22)
-
2025年6月の訪日客数337万人、1-6月の累計2151万人。前年同期を370万人超上回る (2025.07.17)
-
AIが旅の選び方を変える、旅行業界が注視すべき3つの消費行動の変化 (2025.07.15)
-
2025年アドベンチャートラベルの顧客像に変化、価格上昇や成熟層シフト進む (2025.07.14)
-
2024年の外国人宿泊、4割増の1.6億人泊。石川・愛媛で2倍超、地方急伸の理由は? (2025.07.09)
-
2030年に33兆円 拡大するムスリム旅行市場、日本は女性向け旅先5位 (2025.07.08)
-
2025年4月の訪日宿泊者1729万人、地方比率も30%超。鳥取県は前年比151%増 (2025.07.01)
-
世界の住みやすい都市ランキング2025、大阪7位。首位のコペンハーゲンは観光と生活を両立 (2025.06.30)