データインバウンド
【宿泊統計】2022年3月宿泊者数3346万人泊、日本人宿泊は2019年比8割まで回復
2022.06.01
やまとごころ編集部観光庁が発表した2022年3月の宿泊統計(第2次速報)によると、延べ宿泊者数(全体)は2019年同月比で34.6%減の3346万人泊だった。前年同月比では22.6%増で、3カ月ぶりに増加に転じた。
内訳は日本人延べ宿泊者数が2019年同月比で20.4%減の3313万人泊で、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比96.5%減の33万人泊だった。
また、2022年4月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、2019年同月比で33.4%減の3380万人だった。
人流の抑制につながったと見られるまん延防止等重点措置が3月21日で終了、GoToトラベル代替となる県民割(都道府県が実施する地域観光事業支援)や、学校の春休み時期もあって、3月はそれまでの減少傾向から持ち直し、2021年12月以来の3000万人泊を超えた。
2019年同月比では山口県が唯一プラス
都道府県別の延べ宿泊者数では、東京都が418万620人泊(2019年同月比37.5%減)で1位。以下、大阪府、北海道、千葉県、神奈川県と続く。なお、山口県は35万5370人泊で、2019年同月比で唯一4.3%増とプラスに転じた。一方、2020年同月比で見ると、増加した都道府県が多いなか、2月と同様、東北や中国、九州で前年割れがあった。
国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位がアメリカ(7万2210人泊)で2021年2月より14カ月連続でトップ(2019年同月比89.7%減)。ついで中国(3万1660人泊)、フィリピン(2万4010人泊)、韓国(1万3730人泊)、ベトナム(1万680人泊)、となり、この上位5カ国で全体の55.8%を占める。2019年同月比ではアメリカ(89.7%減)とフィリピン(72.5%減)を除き9割以上減少している。
また、観光庁が5月20日に発表した主要旅行業者45グループの3月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対前年同月比206.7%(対2019年同月比71.7%)の3235億7538万円となり、2月より大幅に回復した。
海外旅行は対前年同月比185.2%(対2019年同月比7.1%)の125億6990万円、国内旅行は対前年同月比209.8%(対2019年同月比122.6%)の3088億2367万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は対前年同月比83.5%(対2019年同月比9.6%)の21億8181万円だった。国内旅行は団体旅行関連等の取扱増により増加したとのことだ。
なお、2021年度の主要旅行業者の旅行取扱状況年度総計速報値はこちら。
最新のデータインバウンド
2024年世界平和度指数、アイスランドが首位堅持、日本は17位に後退。紛争の増加とともに平和度悪化 (2024.07.16)
サステナブル・トラベルへの関心の高さと旅行者が感じる課題ーブッキング・ドットコム2024年調査 (2024.07.11)
7割の訪日客がサステナブルツーリズムを重視、台湾・タイ・インドネシアで意識高くー観光庁調査 (2024.07.09)
訪日客が一番困ったことは? 3割がごみ箱の少なさを指摘、言語の問題をあげる人が増加ー観光庁 (2024.07.08)
2023年宿泊統計調査の確定値、外国人宿泊者数2019年比1.8%増の1億1775万人。都市と地方部で差が大きく (2024.07.05)
世界で最も住みやすい都市ランキング2024 ウィーンが3年連続首位、大阪9位。都市の住宅供給不足が課題に (2024.07.04)
【宿泊統計】2024年4月外国人延べ宿泊者数 1450万人泊、2019年同月比28.5%増。石川大きく伸びる、四国も堅調 (2024.07.01)
航空業界のアカデミー賞、Skytraxベスト・エアライン賞2024発表、カタール航空が2年ぶり世界一。ANA4位、JAL6位 (2024.06.27)
2024年IMD世界競争力ランキング、シンガポールがトップに。アジア勢好調も日本は38位にランクダウン (2024.06.24)