データインバウンド
訪日台湾・香港リピーターに人気の行き先は? 滞在期間はコロナ前より増える意向
2022.10.07
やまとごころ編集部訪日リピーターの多い、台湾人と香港人に、個人旅行解禁後に行きたい日本の都道府県をあげてもらった。調査は「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営する株式会社ジーリーメディアグループが8月15日~31日に自社サイトのユーザーを対象に行い、4784名の回答を得た。
(図版出典:株式会社ジーリーメディアグループ)
なお、今回の調査の回答者の特徴は以下のとおりだ。
本題に入る前に、10月11日からの日本の個人旅行解禁が報じられた9月22日以降、訪日旅行の検索ボリュームが急上昇している点にも注目したい。
リピーター上級者は東北、四国も視野に
2019年の訪日外国人旅行者3188万2000人のうち、台湾と香港からの訪日客はそれぞれ489万人(3位)、229万人(4位)だった。うち8割以上が「2回以上」、5割弱が「4回以上」日本を訪れており、両地域のリピーター率は他市場と比べても抜きん出ている。その彼らが個人旅行解禁になったら真っ先にどこへ行くのだろうか。
今回の調査では、解禁後行きたい都道府県は北海道が1位(58.6%)。2位が東京都(42.8%)、3位が京都府(41.3%)だった。
そこで、訪日回数で見ると、訪日回数2~5回の回答者(以下リピーター初級者)は、トップ3の北海道・東京都・京都府以外に4位大阪府(37.3%)、5位沖縄県(34.7%)と、ゴールデンルートに票が集まった。それに対し、訪日回数6回以上の回答者(以下リピーター上級者)では、4位に青森県(31.7%)がランクインした。
また、リピーター上級者はリピーター初級者よりも東北への訪問意向が高く、青森県+9.8ポイント、岩手県+7.8ポイント、秋田県+10.4ポイント、山形県+8.3ポイント、宮城県+6.2ポイント、福島県+3.2ポイントと差がついた。
四国地方に対しても同様で、徳島県+6.6ポイント、香川県+7.7ポイント、高知県+7.7ポイント、愛媛県+6.4ポイントの差に。その他エリアで、両者に5ポイント以上差があったエリアは、新潟県(+6.6ポイント)と長野県(+5.1ポイント)だった。
5割以上が7日以上滞在予定
また、次回の訪日旅行の宿泊数を質問したところ、3日以内が1.4%しかないのに対し、4〜6日間が46.6%、7日以上が52.0%あった。2019年と比べると、7日以上が増えているのがわかる。これは、これまで訪日できなかった飢餓感と円安が追い風になっているのだろう。旅行消費額の増加も見込まれる。
最新のデータインバウンド
-
2025年6月の訪日客数337万人、1-6月の累計2151万人。前年同期を370万人超上回る (2025.07.17)
-
AIが旅の選び方を変える、旅行業界が注視すべき3つの消費行動の変化 (2025.07.15)
-
2025年アドベンチャートラベルの顧客像に変化、価格上昇や成熟層シフト進む (2025.07.14)
-
2024年の外国人宿泊、4割増の1.6億人泊。石川・愛媛で2倍超、地方急伸の理由は? (2025.07.09)
-
2030年に33兆円 拡大するムスリム旅行市場、日本は女性向け旅先5位 (2025.07.08)
-
2025年4月の訪日宿泊者1729万人、地方比率も30%超。鳥取県は前年比151%増 (2025.07.01)
-
世界の住みやすい都市ランキング2025、大阪7位。首位のコペンハーゲンは観光と生活を両立 (2025.06.30)
-
デジタルノマドビザで旅先に変化 検索動向が示す渡航トレンド (2025.06.24)
-
2025年5月の訪日客数、閑散期でも360万人超え。韓国累計400万人突破 (2025.06.19)