データインバウンド
世界の入国規制状況は? 11/7時点で規制なし108カ国・地域。スペイン、カタールなど規制撤廃
2022.11.10
やまとごころ編集部UNWTO(国連世界観光機関)とIATA(国際航空運送協会)が共同で開発したデスティネーション・トラッカーでは毎週、入国規制を撤廃した国の数を発表している。
最新(11月7日現在)のデータでは、まったくの規制なしで入国できるのは108カ国・地域となった。前回10月24日の時点では101カ国・地域だったので、2週間で7カ国・地域が増えたことになる。
新規規制撤廃の7カ国・地域の内訳は以下の通り
欧州 1: スペイン
北中南米 3: モントセラト、パラグアイ、ペルー
アフリカ 2:アルジェリア、エチオピア
中東 1:カタール
欧州で開国46番目となったスペインは、10月21日に最後まで残っていた陰性証明とワクチン接種証明を撤廃した。これで、EU内で規制が残る主だった国はドイツ(中国在住者[中国在住のドイツ国籍者を除く] は重要な渡航理由が必要)のみとなった。
またアメリカ大陸は今回も最も多い3つの国と地域が撤廃。モントセラトが10月24日、パラグアイが10月26日、ペルーは10月31日にすべての規制を撤廃した。
また、まもなくサッカー・ワールドカップが開幕するカタールは11月1日に陰性証明の提示を不要として、規制撤廃となった。
11月4日時点の世界の規制レベルは、まったく規制なしが49%で10月23日から4ポイントアップ、なんらかの規制ありが49%、厳格な規制は0.45%となった。地域別では、欧州が最も規制撤廃が進んでおり、規制なしが85%に上る。一方、アフリカではなんらかの規制ありがいまだ77%あり、アジア太平洋ではなんらかの規制ありが71%、今も2%が厳格な規制となっている。
【入国規制なしの108カ国・地域一覧 11月7日時点】
欧州 46:アルバニア、アルメニア、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、カザフスタン、キルギス、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、モルドバ、ルーマニア、サンマリノ、セルビア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、ウズベキスタン
北中南米 30:アングィラ、アンティグア・バーブーダ、アルゼンチン、バハマ、バルバドス、ベリーズ、ボネール島、英領ヴァージン諸島、カナダ、ケイマン諸島、コスタリカ、キュラソー島、ドミニカ、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ジャマイカ、メキシコ、モントセラト、パナマ、パラグアイ、ペルー、セントクリストファー・ネービス、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、トリニダード・トバゴ、アメリカ領ヴァージン諸島
中東 7:バーレーン、エジプト、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、イェメン
アジア太平洋 13:アフガニスタン、オーストラリア、ブータン、カンボジア、クック諸島、フランス領ポリネシア、グアム、マレーシア、ニュー・カレドニア、パプアニューギニア、サモア、タイ、バヌアツ、ベトナム
アフリカ 12:アルジェリア、ベナン、ボツワナ、カーボ・ベルデ、コンゴ、エチオピア、ガボン、レソト、マダガスカル、ナミビア、レユニオン、スーダン
最新のデータインバウンド
2024年世界平和度指数、アイスランドが首位堅持、日本は17位に後退。紛争の増加とともに平和度悪化 (2024.07.16)
サステナブル・トラベルへの関心の高さと旅行者が感じる課題ーブッキング・ドットコム2024年調査 (2024.07.11)
7割の訪日客がサステナブルツーリズムを重視、台湾・タイ・インドネシアで意識高くー観光庁調査 (2024.07.09)
訪日客が一番困ったことは? 3割がごみ箱の少なさを指摘、言語の問題をあげる人が増加ー観光庁 (2024.07.08)
2023年宿泊統計調査の確定値、外国人宿泊者数2019年比1.8%増の1億1775万人。都市と地方部で差が大きく (2024.07.05)
世界で最も住みやすい都市ランキング2024 ウィーンが3年連続首位、大阪9位。都市の住宅供給不足が課題に (2024.07.04)
【宿泊統計】2024年4月外国人延べ宿泊者数 1450万人泊、2019年同月比28.5%増。石川大きく伸びる、四国も堅調 (2024.07.01)
航空業界のアカデミー賞、Skytraxベスト・エアライン賞2024発表、カタール航空が2年ぶり世界一。ANA4位、JAL6位 (2024.06.27)
2024年IMD世界競争力ランキング、シンガポールがトップに。アジア勢好調も日本は38位にランクダウン (2024.06.24)