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【宿泊統計】2023年4月外国人延べ宿泊者数952万人泊.。2019年比85%まで回復、北米・東南アジアなど6カ国でプラス

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観光庁が発表した4月の宿泊統計(第2次速報)によると、外国人延べ宿泊者数は2019年同月比で15.6%減の952万人泊だった。日本人延べ宿泊者数は同8.7%減の3602万人泊となり、合計した延べ宿泊者数は同10.2%減の4554万人泊だった。4月の外国人延べ宿泊者数は、先月発表の第一次速報時点では1038万人泊と1000万を超える予測だったが、実際には届かなかった。

また、5月(第1次速報)の外国人延べ宿泊者数は、2019年同月比で7.8%減の897万人泊、日本人延べ宿泊者数は同1.3%減の4115万人泊、合計した全体の延べ宿泊者数は同2.5%減の5012万人泊となっている。

 

東京は2019年同月比2割増、3月に続きアジア諸国を抜き米国市場別でトップ

都道府県別の外国人延べ宿泊者数では、東京都が359万5080人泊(2019年同月比20.7%増)で1位。次いで大阪府(130万5630人泊、同22.3%減)、京都府(120万9180人泊、同16.0%減)、沖縄県(33万7970人泊、同50.3%減)、千葉県(32万4750人泊、同30.0%減)と続く。2019年の水準を超えたのはトップ10のなかでは東京都だけだった。日本人も含めた全体の延べ宿泊者数(都道府県別)は東京都が808万8620人泊(2019年同月比14.7%増)で1位。以下、大阪、京都、沖縄、北海道と続いた。

国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が米国(101万610人泊)、次いで台湾(94万780万人泊)、韓国(85万9740人泊)、香港(51万3990人泊)、中国(48万2330人泊)となり、この上位5カ国・地域で全体の48.6%を占める。3月と比べると米国、台湾、香港でそれぞれ10万人泊ずつ増加したが、韓国は横ばいだった。2019年同月比では米国、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ドイツ、カナダ、マレーシアがプラスとなった。

▶︎国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数(2023年4月[第2次速報])


出典:観光庁 宿泊旅行統計調査

また、観光庁が6月16日に発表した主要旅行業者43社・グループの4月分の旅行取扱状況速報では、総取扱額は対2019年同月比55.9%の2346億3762万円だった。

内訳をみると、海外旅行は同32.5%の545億506万円、国内旅行は同70%の1583億4007万円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱い)は同84.2%の217億9248万円だった。3月はコロナ前を上回っていた国内旅行だが、4月は2019年比の7割程度と低調に終わった。外国人旅行、海外旅行はともに横ばいだった。

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